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宋さんごくろう様/支援者ら、7年半の法廷闘争たたえる
日本政府を相手取って謝罪と補償を求めていた「従軍慰安婦」被害者の宋神道さん(78、宮城県在住)の裁判が19日、東京高裁で結審した。判決公判は11月30日。 裁判終了後、「在日の慰安婦裁判を支える会」が東京都内で報告集会「宋さん、おおいに歌い、踊る」を開き、130余人の支援者が93年4月に東京地裁に提訴して以来、7年半に及ぶ宋さんの労苦をねぎらった。 宋さんは多数の支援者を前に、「裁判をしてきたが、日本はなかなか変わらない。日本は戦争でバカなことした。1日も早く朝鮮人に謝って朝鮮と日本が仲良くなるようにしないと」と話しながら、「みなさんよろしくお願いします」と深々と頭を下げた。 続けて会場に駆け付けたエッセイストの朴慶南さん、ミュージシャンの朴保さん、舞踊家の趙寿玉さんらが、トークや歌、踊りを披露しながら、これからも宋さんと頑張りたいと抱負を披露。宋さんも、歌を歌い、オッケチュムを踊るなど、支援者と熱いひとときを過ごした。なお、「支える会」では高裁が宋さんの尊厳を回復する公正な判決を下すよう、署名活動を行っている。 「朝・日友好ワンハートフェスティバル」が15日、兵庫・尼崎中央公園で開かれ、同胞と日本市民ら約1万人が参加した。 開会式では、実行委員長の総聯尼崎東支部・厳守鎬委員長があいさつし、尼崎市の宮田良雄市長が祝辞を述べた。 会場には8月に尼崎東支部傘下の1世から5世までの同胞が一堂に会して作製した、縦5メートル、幅3メートルの超特大「統一地図」が掲げられ、布で作った38度線が引き抜かれると、「祖国統一万歳!」の歓声があがり、会場は大きな拍手に包まれた。 また舞台では、尼崎初中の生徒らによる歌と踊り、尼崎東初級のオモニ委員会による人形劇と兵庫朝鮮歌舞団の公演、日本の市民サークルによるフラダンス、和太鼓演奏、武術演武などが披露され、参加者たちの好評を博した。 フェスティバルでは最後に、朝鮮と日本との真の友好関係を築き上げるため、互いに力を合わせていこうとの提起文が朗読され、参加者は大きな拍手をもってこれを承認した。 米上院は18日、朝鮮とキューバなどに対して食品、医薬品販売を許可する禁輸措置緩和法案を86対8の圧倒的多数で可決した。農業歳出法案に添付された同法案は、11日に下院でも340対75で可決されており、クリントン大統領の署名を経て発効する。 米政府は今年6月、対朝鮮経済制裁の緩和を発表し、朝鮮からの物品や原材料の輸入、米企業による民生品の輸出や金融サービスを許可したが、議会の承認を得た対朝鮮制裁緩和は初めてとのことだ。 同法案により、朝鮮をはじめキューバ、スーダン、イランへの米国金融機関の直接融資も可能となる。 EU各国、朝鮮と国交へ/首脳らが表明 アジア欧州会議(ASEM)首脳会議(20〜21日)が開かれたソウルで、イギリス、ドイツ、スペイン、ベルギーの首脳らが朝鮮との国交樹立を目指す意思を表明した。またオランダ外務省もこれに追随する姿勢を示したほか、ヨーロッパ連合(EU)は31日から高位級代表団を平壌に派遣すると発表した。 ASEMに抗議/南の労組、学生ら |