米大統領の訪朝準備

金正日総書記、国務長官と会談
「実質的で有益」「相当な進展」


 朝鮮中央通信によると、朝鮮国防委員会委員長の金正日総書記が23日、オルブライト米国務長官と会談した。

  同通信は、長官が「朝米関係改善に対するウィリアム・クリントン大統領の意思を直接、伝達し、大統領の訪問を準備するために朝鮮を訪問した」と明らかにし、金正日総書記にクリントン大統領の親書を直接、丁重に伝えた、と報じた。会談には朝鮮外務省の姜錫柱第一副相と米側からウェンディー・シャーマン対朝鮮政策調整官、スタンレー・ロス東アジア太平洋担当次官補、チャールス・カートマン朝鮮半島問題特使らが参加した。

 他の外信によると金正日総書記とオルブライト長官との会談は、3時間にも及び、「相当な意見接近を見た」とのこと。長官に同行している米国務省のバウチャー報道官は会談後のブリーフィングで、「会談は実質的で有益だった。金正日委員長が、両国の懸案問題論議に深く介入した」と明らかにした。

 会談に先立って金正日総書記は、「米国の国務長官がこのような形で初めて訪問したことを歓迎する」と述べ、オルブライト長官は「この美しい都市にくることができて喜ばしいと思います」と語った。

 また、朝鮮中央通信によると、金正日総書記は同日、オルブライト長官らと10万人が出演するマスゲームと芸術公演を観覧し、オルブライト長官を歓迎する晩さん会を催した。公演観覧と晩さん会には、朝鮮国防委第一副委員長の趙明禄・朝鮮人民軍総政治局長、金永春・朝鮮人民軍総参謀長、金鎰武l民武力部長、外務省の姜錫柱第1副相がそれぞれ同行・参加した。

 なお、平壌に到着したオルブライト長官一行を朝鮮外務省の金桂寛副相が空港で出迎え、オルブライト長官一行は金日成主席の遺体が安置されている錦繍山記念宮殿を訪れて、主席に敬意を表した。

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