統一の願いを込めて

東京で在日と南の舞踏家共演


 統一への熱い願いを込めて、在日と南の舞踊家たちが舞う。解放55周年記念コリアン民族特別公演「チュムノリ舞55」(10月31日、新宿文化センター大ホール)は、同胞と日本市民ら約2000人から絶賛を博した。

 約50人のコリアン舞踊家が出演した公演では、国の豊年と太平盛代を祈願する伝統舞踊「太平舞」(独舞、金順子・韓国無形文化財第92号太平舞踊履修者)、「慶祝―太鼓の踊り」(群舞、東京朝鮮民族歌舞団)のほか、全12の作品が披露された。

 「鳳仙花」の曲に合わせ、郷離の痛み、遠い故郷を懐かしむ姿を舞った「他郷の道」(独舞、金英蘭・金英蘭朝鮮舞踊研究所主宰)、朝鮮女性の明るい心意気を表現した「舞姫」(独舞、金有悦・文芸同東京舞踊部部長)と、南北に生き別れになった姉妹の姿を表現した「願い」(双舞、任秋子・金剛山歌劇団顧問と鄭明子・韓国ソウルMBCアカデミー舞踊専任講師)など華麗な舞に観客らは魅了された。

 出演した朴成美さ(25)は、「10年以上舞踊をしてきたが、その集大成といえるべく貴重な体験をした。南の舞踊家からも多くを学んだ」と公演当日までの過程を振り返った。

 チョゴリを着て観覧した、南出身の日本在住10年目の姜貴順さん(47)は「南北が1つになったようで、とても嬉しい」と笑みをこぼし、府中市に住む在日同胞の李美南さん(58)は「国は分かれても、舞踊の伝統は1つ。若い舞踊家たちにこの伝統をしっかり受け継いでほしい」と語った。

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