ベトナム戦争被害者に全財産寄付

元「従軍慰安婦」
ムン・ミョングさん死去


 全財産をベトナム戦争で虐殺された被害者支援に寄付した元日本軍「従軍慰安婦」のムン・ミョングさん(83)が3日夜、ソウル中央病院で心筋梗塞、脳卒中、肺炎などの合併症で亡くなった。

 1917年、全羅南道で生まれたムンさんは、18歳の時に中国・黒竜江省に連行され、「慰安婦」生活を強いられた。解放後は中国の朝鮮族と結婚したが「慰安婦」生活の後遺症で出産できず、夫の死後も生活のために働き続けていた。

 昨年9月に64年ぶりに故郷の地を踏んだ後は、京畿道廣州郡の「ナヌムの家」で元「慰安婦」のハルモニたち10余人と暮らしていた。また、昨年6月には「ベトナムに戦争の傷で苦痛を受けている人々がいると聞いた」としながら、南朝鮮政府が元「慰安婦」たちに支給する生活補助金と民間団体の支援金など全財産4300万ウォンを「ベトナム戦民間人虐殺真実委員会」に寄贈し、感動を呼んでいた。

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