「広すぎてもったいない」
非転向長期囚、新居へ
【平壌発=金志永、姜イルク】6・15共同宣言の合意によって、9月に南から北へ帰った非転向長期囚たちが平壌の新居での生活をスタートさせている。
11日、このたび帰還した非転向長期囚63人中24人が第1次として、平壌市安山洞の普通江沿いに位置する6階建2棟からなる新築アパートに入居した。各部屋の広さは200平方メートルで間取りは十分。必要な家具、寝具類もすべて備えられている。彼らの身の回りの世話を行う係も常駐する。 チャン・ホさん(80)は書斎の椅子に腰かけながら、「広すぎてもったいないくらいだ。昔、新聞記者をした経験があるが、獄中の32年間、ペンを握る機会もなかった。今後、可能ならば講演活動を行いたいので、この書斎でその準備ができれば」と話す。またキム・ウテクさん(81)は、「統一すれば、南に置いてきた家族とここでまた会えるだろう」と感慨深げだった。 |