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一部区域開放、北南で管理/非武装地帯

 北南間の鉄道を結び道路を開設する問題を軍事的、法的に支援するための非武装地帯一部区域の開放と関連した朝米軍部将官級会談が17日、板門店で行われ、双方はこの間、実務級で論議してきた合意書草案を最終確認し、批准した。

 朝鮮人民軍側を代表して朴林銖大佐、米軍側を代表してマイケル・エム・ドーン少将がサインした合意書は、双方が@停戦協定に従い新義州―ソウル間鉄道と開城―ムンサン間道路が通る軍事境界線と非武装地帯の一部区域を開放し、その区域を北南の管理区域とするA非武装地帯内の一部区域開放と関連した技術・実務的問題と北南管理区域で提起される軍事的問題を停戦協定に沿って北南の軍部間で協議、処理するようにする――と定めた。(朝鮮通信)

京都朝鮮第2初級35周年/1千余人が参加

 京都朝鮮第2初級学校創立35周年記念式典が12日、京都市右京区の同校運動場で行われ、同校児童と教職員、卒業生、学父母、来賓ら1000余人が参加した。同式典は、学校を地域同胞の生活拠点として守っていく契機にしようと、卒業生たちによる実行委員会が中心となり開催した。

 式典では、総聯京都府本部の金光洙委員長が祝辞を述べ、同校の呉成元校長が、「京都第2初級は、右京、中京、西南地域同胞の民族性の象徴、団結の拠点。卒業生たちが今後も母校のために協力してくれることを願う」とあいさつした。また、内藤俊夫・右京区長の来賓のあいさつもあった。

 続いて在校生の公演、同校と交流のある松尾小学校6年生の合唱、Jリーグで活躍する南朝鮮の選手らを招いてのトークショーなどが行われ、オモニ会が準備した屋台もにぎわった。

ロボットグランプリで優勝/神奈川朝高2年チーム

 4〜5日、神奈川県川崎市のとどろきアリーナで開かれた第4回ロボットグランプリ(主催=東京・日本機械学会)のスカベンジャー(掃除)ロボット部門で、神奈川朝高2年の゙炯柱、林珠禄、崔永宗くんの3人によるチームが優勝。同チームはまた、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門庁賞も受賞した。

 同グランプリは来年、日本が世界で初めて開催する「ロボットのオリンピック」である「ロボフェスタ」(神奈川)の公認競技だ。参加各チームはからくりマシン、ロボットランサー、大道芸ロボット、スカベンジャーロボットの4部門中、希望する部門で、ロボットの性能を競い合った。

  スカベンジャーロボット部門は、ロボットがリサイクル工場に見立てた箱の中にどれほど多くのボールを迅速、かつ正確に運べるかによって得点を競うもので、関東地方の小・中・高生(小学生は親とペア)らによる36チームが出場。神奈川朝高からはほかにも、同部門に2年生2チーム(7人)が出場した。

「ウトロ訴訟」全面敗訴/京都府、国に解決求める

 解放前、軍用飛行場建設の工事宿舎があった京都府宇治市のウトロ地区に暮らす在日同胞約70世帯に、土地を所有する不動産会社が立ち退きを求めた一連の「ウトロ訴訟」が、住民側の全面敗訴で終結した。最高裁第2小法廷は14日までに、最後に残っていた1人について立ち退きを命じた2審判決を支持、上告棄却を決定。これで全世帯の立ち退き命令が確定した。

 戦後補償の意味でもあくまで居住権の確保を目指すウトロ町内会では、すでに敗訴を見越し、現実的な「町づくりプラン」作成して府や市に働きかけてきた。荒巻禎一知事は10月27日、府として国に解決に乗り出すよう求めていることを明らかにしている。

穀物生産大幅減少/FAO・WFP現地調査

 国連・食糧農業機関(FAO)と国連・世界食糧計画(WFP)は16日、朝鮮の農業生産に対する合同現地調査団(10月14〜21日に訪朝)の報告内容を公表。今年の穀物生産が旱ばつなどで昨年を大幅に下回ると指摘した。

 報告によると、コメ生産量は前年より31%減少、トウモロコシも23万5000トン減と推定。今年11月から来年10月までの穀物需要約479万トンのうち186万5000トンが不足し、援助が必要だという。

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