油絵など55作品

横浜で第17回コスモス会美術展


 神奈川県下の同胞女性絵画愛好家らによるコスモス会美術展(第17回在日朝鮮女性美術展)が19日から25日まで、神奈川県横浜市の本町画廊で開催された。

 在日朝鮮女性同士の連帯促進と、同胞女性らの美術活動を内外にアピールすることを趣旨に発足されたコスモス会。発足以来、毎年秋に欠かさず、美術展を開いてきた。今年は、8人の同胞女性が油絵、水彩画、アクリル画、デッサン(素描)など55の作品を出展。そのうち20作品は、特設の「北南共同声明記念チャリティーコーナー」に展示された。

 出展者は20代の初心者から60代までの専業主婦、学校教員、フリーター、自営業者など。年齢、経験ともに幅広い。

 それぞれが、朝鮮学校生徒などの人物画、カプリ島などの風景画、杏やチューリップなどの静物画などを、趣味として1年間こつこつ描いてきたものを並べた。

 同会発足当初から絵を出展している金ヘンジさん(50)は、5年前に横浜支部、昨年に横須賀支部、今年に入って湘南西湘支部で絵画教室を開き、子育てから卒業しつつある40〜50代を中心に、約20人の同胞女性らに水彩画、絵手紙などの手ほどきをしている。「絵は楽しむもの。誰でもすぐに始められることを知ってほしいと思った」(金さん)。

 昨年から横須賀支部で絵を習い始めている金兌真さん(50)は、「経験が浅いので今年は出展をちゅうちょしたが、来年はぜひ出したい」と意気込みをみせていた。

 現在、約15人の同胞女性がコスモス会に属しているが、より若い同胞女性らの参加を促していきたいという。

日本語版TOPページ