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介護保険が主要議題/第23回医協学術報告会

 第23回医協(在日本朝鮮人医学協会)学術報告会が26日、名古屋駅前の国際サロン(毎日ビル9階)で行われ、在日同胞医療人ら約120人が参加した。

 今回のメインテーマは同胞社会でも話題の介護保険。午前の分科会、ランチョン(昼食)・セミナーに続き、午後には全体会が行われ、名古屋市立城西病院の高城晋名誉院長(日本神経学会幹事)が老人性痴呆症について講演。アルツハイマー病の症状と特徴などを説明した後、老年期痴呆の分類と病態・病理や、メンタルケアーの必要性などについて話した。

 全体会のシンポジウムではまず、9月に全国1445人の同胞を対象に行った介護保険に関するアンケート調査結果を医協東海支部の南洋二会長(今池南クリニック院長)が発表した。神戸・ヘルパーステーション「あすか」の李ヂョンシン代表、大阪・老人保健施設「ハーモニー共和」の崔雅絹支援相談員、東京・江戸川デイハウス「ウリマダン」の李賢柱事務次長が、それぞれ現場の立場から、経験談や問題点などについて語った。

東京で同胞青年が死傷/暴走族の集団暴行で

 25日午後11時40分頃、東京都江戸川区西葛西の路上で乗用車に乗った同胞青年4人が、暴走族と思われる約30人のグループによって襲撃され、1人が死亡する事件が起きた。

  死亡したのは千葉朝鮮初中級学校、東京朝鮮中高級学校出身で豊島区在住の会社員、張栄銖さん(23)。金属バットなどで頭部を殴打されたうえに刃物でわき腹を刺され、病院に収容されたが間もなく死亡した。ほかにも江東区在住の同胞青年(23)が刃物で背中を刺され全治二週間のけがを負った。車に同乗していた4人は東京朝高時代の同級生だった。

 警視庁少年事件課は殺人事件として葛西署に捜査本部を設置。逃亡したグループの行方を追っている。

 また総聯東京都本部と千葉支部、中央江東支部では、犯人の早急な逮捕と真相究明に向けて対策を協議している。なお、28日、故張栄銖さんの告別式が実家のある総聯千葉支部の責任のもと、千葉県市原市内で行われた。

EU代表団、米議員が訪朝

 朝鮮と欧州連合(EU)との第3回政治対話に参加する、フランス外務省のドミニク・ジラン・アジア担当局長を団長とするEU代表団が25日、空路平壌に到着した。

 また、トニー・ホール米下院議員(民主党)一行が25日、空路平壌に到着した。(朝鮮通信)

民主・韓国労総が共闘を宣言

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓国労総)による「公共部門労働組合連帯闘争代表者会議」が26日、ソウル駅広場で「第2次公共部門労働者総力闘争決議大会」を開き、韓国電力など両労組傘下の労働者2万5000余人が参加した。大会にはタン・ビョンホ民主労総委員長とリ・ナムスン韓国労総委員長が参加し、連帯の意志を表明した。両団体は今後、集会やストを連日共催する予定で、来月5日には大規模なストを開催する。

 集まった労働者たちは、「政府の一方的な構造調整は、労働者の生存権をはく奪し、主要企業を海外に売り渡す結果を招いた」と非難しながら、公共企業の民営化反対、週五日および週四十時間労働の実現などを要求した。

 南朝鮮当局は、今月7日、東亜建設など52社の強制整理を発表。これによる失業者は9万人を上回る見通しだ。

南国会で「保安法」廃止方案/与野党議員ら共同提出

 報道によると、南の国会に27日、「国家保安法廃止法案」が提出された。与野党議員21人の共同提出。

 彼らは、「歴史的な南北首脳の出会いと6・15共同宣言、離散家族の出会い、南北経済協力の拡大など、和解と協力の時代を迎え、北を反国家団体と明示し、北の住民をその構成員と規定した国家保安法の存在意味はなくなった」と主張。

  また「平和共存体制への転換と国際社会の廃止勧告、憲法精神と罪刑法廷主義に反するなどの理由でも保安法の廃止は不可避だ」として、「保安法廃止反対論の最大の根拠だった北の態度変化が現実化した以上、一部条項に手を加えるだけでは変化した南北の現実にそぐわない」と指摘した。

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