同胞の店
もんじゃ・鉄板焼「みのり」
(東京都練馬区)
人気は「特製もんじゃ」、変わり種の「タンばら」
店内に足を踏み入れるとまず、金正日総書記と金大中大統領が手を取り合う写真が目に飛び込んでくる。
「あんまりうれしくて」と顔をくしゃくしゃにして笑う店長の鄭徹寿さん(42)は、写真を飾ってから「不思議とお客さんが多くなった。これも南北の歩み寄りのおかげ」と胸を張る。 屋号は、東京朝鮮第3初級学校4年生・潤実さんの名から1文字取った。オープンして7年目。鄭さんは店を始めるにあたり、知り合いの同胞が経営する本場・月島のもんじゃ屋で修行を積んだ。 おいしい料理とともに、マスターの人柄に惹かれる同胞でいつも店はいっぱいだ。 1番人気はニンニク、コーン、げそ、そばが入った「特製みのりもんじゃ」(700円)のカレートッピング付き。カレーの香ばしい香りが食欲をそそる。 「ヤンニンうどん」(750円)も好評だ。豚肉、キャベツが入った焼うどんに自家製のヤンニンジャンをからめる。 「毎日漬けている」という自慢のキムチは、辛いが鄭さんの温かさがこもった「優しい」味がする。 変り種は「タンばら」(450円)。普通は薄く切って食べるタンをぶつ切りにし、洋がらしをつけて食す。同じ素材でも切り方ひとつで食感がこんなに変わるのか、と驚くほどコリコリしていて酒の肴にぴったりだ。 おすすめメニュー いかフェ(800円)、大根とほたてのサラダ(400円)、キムチ盛り合わせ(600円)。 「新報みた」でこの号の掲載日から1ヵ月間、生ビール1杯サービス。 |