第2回日朝教育シンポ
民族教育差別解消を
第2回日本・朝鮮教育シンポジウム―民族教育権差別の解消と日朝国交正常化の早期実現を!―(主催=日本教職員組合、在日本朝鮮人教職員同盟、日本朝鮮学術教育交流協会)が2日、東京・千代田区の日本教育会館で開かれ、朝・日の教職員ら120余人が参加。朝鮮人の民族教育への差別をはじめ、日本における民族差別政策の解消とともに、1日も早く日朝国交正常化を実現することを求める決議を採択した。
シンポではまず、主催者を代表して日教組の浅見清秀副委員長、教職同の蔡鴻悦委員長、日朝学術交流協会の中小路清雄会長がそれぞれあいさつした。 続いて基調報告が行われた。報告者は、在日同胞と朝鮮学校の歩み、朝鮮半島と朝鮮学校をめぐる現情勢などに言及したうえで、在日外国人の民族教育権の保障を妨げる差別措置を解消させ、共生をめざして友好親善を基調とする教育交流を活発化することの重要性について指摘。「今回のシンポジウムを新しい契機として、日本における教育改革運動の中に在日外国人の民族教育権の保障の課題を正しく位置づけ、運動を強化していこう」と訴えた。 次に、日教組の福岡憲夫国際部長が朝鮮の教職員同盟との交流について、朝鮮大学校教育学部の慎栄根講師が在日同胞の民族教育の特殊性と普遍性について、広島県立神辺高校定時制の村上敏教諭が広島で朝鮮学校を「1条校」に準じる学校として認めるまでの経過、日本学校における朝鮮人生徒の実態調査などの幅広い取り組みについて、茨城県教組の井坂功一執行委員が朝・日ハンド・イン・ハンドフェスティバル(10月)を市民レベルの交流行事として成功させた経験について、それぞれ実践報告を行った。 参加者らの活発な意見交換に続き、決議が採択された。 |