絵と写真のコラボレーション/きつねと炭鉱
富山妙子さんら

「20世紀の終わりにいいたいことがある」


 「きつねと炭鉱」と題する絵=富山妙子、写真=本橋成一、音楽=一ノ瀬響の各氏による新しい試みのコラポレーションが11月11日から12月3日まで東京・世田谷区の三軒茶屋駅前キャロットタワーで開かれた。

 とりわけ展示された富山さんの数々の絵は、日本の侵略戦争によって、強制連行されてきた朝鮮人鉱夫たちの奴隷労働のもようを描き出している。

 無差別に無理矢理に朝鮮人狩りをして、日本列島の至る所の現場で過酷な労働を強いた蛮行。命を奪われた朝鮮人たちは数知れず、しかも、その遺骨探しは今も続いている。

 「20世紀の終わりに言いたいことがある」としたこの作家らの新しい企画は、日本の犯した侵略戦争とその実態を余すところなく告発するものとなった。

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