ちょっと課外授業

東京印刷博物館

世界最古 高麗銅活字のレプリカも


 10月にオープンしたばかり。感じる(感覚)、みつける(発見)、わかる(理解)、つくる(創造)の4つのテーマに沿って、印刷に関する様々な資料が展示されている。

 印刷機が存在しなかった大昔、人々は木、あるいは銅や鉛に活字や図柄を彫り、彫った上にはけで墨や絵の具を塗って紙を載せ、ばれんなどでこすりながら活字を染み込ませた。いわゆる凸版印刷だ。学校の図工時間に習った版画と同じようなものと思えばいいだろう。同館では、その工程を見学できるばかりか、「印刷の家」で体験もできる。

 金属活字で刷られた書物(1377年)と銅活字(高麗銅活字、13世紀)のレプリカも目をひく。現存する史料としては世界最古のものという。一般的には、1545年にドイツのグーテンベルクが発明した鉛活字で刷った書物が世界最古の印刷物とされているが、実は朝鮮ではそれよりも170年前に発明されていたことを、これらの史料が正確に教えてくれる。

 同館には、小・中・高生や学生以外にも、印刷・活字文化を研究している専門家などが多く訪れるそうだ。(順)

◇アクセス 地下鉄有楽町線江戸川橋駅下車4番出口徒歩8分、地下鉄丸ノ内線・南北線後楽園駅下車1番出口徒歩10分

◇開館時間 午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)

◇入場料 大人(中学生以上)300円、子ども(小学生)100円、団体割引あり、※特別企画展期間中は別料金

◇休館日 毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間(事前に案内)

◇рO3・5840・2300

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