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学校建設特別補助金を/総聯長野 田中新知事に要請

  崔在植委員長をはじめとする総聯長野県本部代表7人が7日、10月に就任した田中康夫新知事を表敬訪問し、昨年8月に移転・新築した長野朝鮮初中級学校(松本市)に対する「学校建設特別補助金」の支給を要請、陳情書を提出した。昨年も県に対して2度にわたり要請を行ったが、「新知事に委任する」との返答で、未解決のままとなっていた。

 田中知事は、「県に税金を払って義務を果たしている人には国籍に関係なく、県の恩恵が与えられるべきだと思う。その理念に沿って迅速に判断したい」と述べた。また知事は、同校生徒からの学校訪問招待状を受け取り、「機会があれば訪問したい」と語った。

 また知事は、県内の朝鮮学校生徒数や、寄宿舎生数など、朝鮮学校の現状に高い関心を示した。知事就任後、朝鮮学校の処遇改善などを求める同胞父母らからのメールにもひとつひとつ返事を寄せており、県下同胞の間には、処遇改善に対する知事への期待が高まっている。

金剛山歌劇団、公演のためソウル到着

 【ソウル発=文聖姫、琴基徹記者】ソウルで初めての公演を4回にわたって行う金剛山歌劇団一行が11日午後12時10分、金浦空港に到着した。招請先の韓国文化財団の朴普煕理事長とリトルエンジェルスのメンバーらが出迎えた。

 到着にあたってあいさつした李庄俊・歌劇団団長は、「公演を通じて、日本で母国語、民族の歴史と文化を守る重要性と、そのためにたたかってきた在日同胞の誇らしい姿を示し、異国の地でも民族の血が脈打っていることを伝えたい」と抱負を語った。

 この日の夜、ソウル市内のリトルエンジェルス芸術会館で歓迎晩さん会が行われ、南の政府からはキム・ハンギル文化観光部長官が参席した。

 晩さん会で歓迎のあいさつを述べた朴理事長は、「異国の地で2、3、4世たちが民族の誇りと伝統を胸に、ウリマルを学び民族性を守っていることをたいへん立派に思う。祖先の芸術を創立から45年間も継承してきたみなさんに敬意を表する」と語った。

 祝辞を述べた金長官は、「平壌学生少年芸術団、平壌サーカス団のソウル公演、そして今回と、文化芸術の交流は大きな力を持っている。大きな感動を与える機会になることを望む」などと指摘した。

 晩さん会ではリトルエンジェルスの公演が行われ、南ではやっている北の歌謡「パンガプスムニダ」などが披露。最後には会場の全員で「我らの願い」の大合唱となった。

「北海道新聞スポーツ賞」/北海道朝高3年 朴徳貴くん

 北海道朝鮮初中高級学校(札幌市)ウェイトリフティング部の朴徳貴くん(高3、写真)が、北海道新聞スポーツ賞を受賞し、11月28日、札幌市内のホテルで賞の贈呈式が行われた。

 今年3月の全国高校ウェイトリフティング選抜大会と8月のインターハイの105キロ級で連続優勝。昨年に続いて2年連続で高校2冠を達成したばかりでなく、インターハイではトータル、ジャーク、スナッチの全部門すべてで大会新記録を出し完全優勝した。

 同賞は、北海道新聞社がその年にスポーツ分野で活躍した道内居住および道出身の個人と団体に、30年前から毎年贈っているもので、朴くんのこうした活躍が評価された。今年は朴くんを含め個人3人と1団体が受賞した。

「主敵」論の撤回を/祖統委、南当局に促す

 祖国平和統一委員会スポークスマンは10日、南朝鮮国防部が4日に北を「主敵」と規定した国防白書を公表し、国防部長官が「南北関係の安保状況が変化しても軍の基本任務と使命には変化がない」と述べ、統一部が世論調査を通じて北の政治体制に言いがかりをつけたことに対して、「6・15共同宣言の精神への背信であり、北南関係を対決へと逆戻りさせる容赦しがたい反統一的行為」だと非難する声明を発表した。

  声明は、「『主敵』論を唱える中での対話は無意味で、北南関係の発展に期待するのは困難」だとして、南当局が「反統一分子を除去して『主敵』論を撤回しない限り合意の進展はないと認識し、分別ある行動を取る」よう求めた。(朝鮮通信)

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