40〜50代の女性
更年期障害チェックを


 ある調査では、45歳から54歳までの女性約1200人のうち更年期障害の症状を訴える人が60〜70%いたという。このうち、20〜30%はうつや治療を要する症状を抱えていた。

 女性にとって更年期は、思春期と同じように、身体に大きな変化が現れる時期。この時期を上手に乗り越えるためには、まず自分の身体の状態を把握し、更年期についての正しい知識を持つことが大切だ。また、更年期を快適に過ごすためには、バランスのとれた食事や運動、十分な睡眠をとるなど、健康的な生活を心がけたり、リラクゼーション法を実行するなどしてほしい。

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 あなたの現在の身体の状態を把握するために、次の項目をチェックしてみてほしい。

 @顔がほてる。
 A汗をかきやすい。
 B腰や手足が冷えやすい。
 C息切れ、どうきがする。
 D寝つきが悪い、または眠りが浅い。
 E怒りやすく、いらいらする。
 Fくよくよしたり、憂うつになることがある。
 G頭痛、めまい、吐き気がよくある。
 H疲れやすい。
 I肩こり、腰痛、手足の痛みがある。
 Jトイレが近い、尿漏れがある。
 K性交時などに陰部に痛みがある。

 このうち3つ以上あてはまれば、バランスのとれた食事や運動、十分な睡眠をとって更年期障害の予防を心がけよう。

 5つ以上あてはまる人は更年期障害が疑われる。産婦人科を受診し、医師の指示を受けて健康管理に心を配ろう。

 8つ以上あてはまる人は更年期障害だけでなく、他の生活習慣病の可能性も。まず、産婦人科を受診することを勧めたい。

 月経がだらだら続いた状態が子宮筋腫だったり、どうきやのぼせが動脈硬化や高血圧、心臓病だったという可能性も。

 とにかく症状が気になったらまず医師に相談を。

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