同胞の店

冷麺専門店KORYO
(東京都台東区)

高麗ホテル姉妹店/平壌の味を堪能


 千葉方面からJR総武線に乗ると、浅草橋駅左側手前に「KORYO」という大きな看板が目につく。同駅下車徒歩1分、ビルの2階に今年8月オープンした平壌冷麺「チェンバン麺」の専門店。平壌・高麗ホテルの姉妹店でもある。チェンバン(お盆の形をした平たい器)に盛られて出されるのが特徴の1つだ。当初はカルビ、ロースなどの各種焼肉定食(850円〜、ライス・スープおかわり自由)が人気だったが、本場の味を楽しめるとのうわさが広がり、冷麺を注文する人が増えている。今の時期でも人気が高い。

 店長は権星桂さん(28)。貿易関係の仕事で平壌を訪れ、高麗ホテルの冷麺を食べ、「日本人にもぜひ本場の味を楽しんでほしい」と、頼み込んで、作り方を1から教わった。そして3年後、厨房長からお墨付きをもらった。

 「チェンバン麺」は、ピリッと辛いスープと麺、そして具が口の中でこん然一体となって絶妙な味をかもし出している。具はキムチ、ゆで卵、鳥肉、豚肉、きゅうりに松の実と高麗ホテルのものと同じだ。

 注文を受けてから練る麺は、太めの盛岡冷麺と極細の南朝鮮の麺とのちょうど中間の1・5ミリの細さで、光沢感があり上品でコシがある。

 修行中「一番苦労した」というのがユッスム(牛肉でだしを取るスープ)。7時間かけて煮込むスープはさっぱりしていながらも、牛肉のうまみがしっかりと出ており、深みがある。5時からは焼肉メニューも充実し、締めにはやっぱり「チェンバン麺」という客でにぎわう。(花)

 おすすめメニュー チェンバン麺(1200円)、カルビ(1人前1000円)、ロース(900円)

 12月23、24日は年末感謝祭(全品20%OFF)

営業時間 午前11時30分〜午前0時(2時〜5時休)

東京都台東区柳橋1―12―8(рO3・3863・0023)

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