１０月から行われていた総聯による「愛の募金運動」が終了した。1人暮らしの同胞高齢者や障害者などの生活を少しでも助けようと毎年行われているもの。今年は各地の同胞生活相談綜合センターが中心となり、一般同胞宅を回るなどして募金を集めた。

　各地のセンターでは募金終了とともに、対象となる同胞高齢者や障害者らの家を訪ね、慰問金と慰問品を手渡した。また今後は、財政的な面だけでなく、メンタルケアもしていこうと、彼らの生活状況を確かめ、温かく慰労した。

　西東京・中部地域に住む李順植さん（写真右、８３）は、毎年支部の活動家らが慰問品として持ってくるはちみつで健康を保っているとしながら、同胞らの誠意に謝意を表した。

　一方、総聯群馬・東毛支部では１８日、草津のハンセン病療養施設・栗生楽泉園で暮らす１８人の同胞を、総聯熊本県本部でも１９日、菊池のハンセン病療養施設・菊池恵楓園を訪問し、２６人の同胞を見舞った。

｢ＮＨＫ青春メッセージ｣に出演／東京朝高の許琴伊さん

　東京朝鮮中高級学校高級部１年生の許琴伊さん（１６、江東区在住）が、来年１月８日に東京・渋谷のＮＨＫホールで行われる「ＮＨＫ青春メッセージ２００１」（主催＝ＮＨＫ、後援＝文部省）に関東甲信越代表として出場する。

　「青春メッセージ」は、１５歳から２５歳までの全国の若者が自分自身の体験や思い、考えを、スピーチで伝えることを目的に毎年行われている。

　今年は全国から応募された２０００余通のメッセージの中から、許さんを含む１１組の若者が地方ブロックの予選を通過し、本選への切符を手にした。

　同コンクールにはこれまで多くの朝高生が出演している。許さんのタイトルは「大きな大きな世界地図が欲しい」。放送は当日、ＮＨＫ総合テレビとＮＨＫラジオ第１放送で生放送される。

府知事を表敬訪問／大阪朝高サッカー部

　今月末に開幕する全国高校サッカー選手権大会に、大阪府代表として初出場する大阪朝高サッカー部の選手と関係者ら３０余人が１８日、太田房江・大阪府知事を表敬訪問し、勝利を誓った。

　太田知事は「今年を象徴する文字は、南北朝鮮の歴史的融和を意味する『金』で、監督も金（正海）さん。頑張って金メダルを取ってきてください」と選手たちを激励し、知事のサイン入りサッカーボールと祝賀金を選手らに手渡した。

　梁英二主将（３年）は、「３１日の初戦を必ず勝って新世紀を迎えられるよう頑張ります」と決意を述べた。

　一行はその後、同大会の主催団体の１つ、読売テレビ放送株式会社の土井共成社長を表敬訪問した。

板門店で第３回軍事実務会談開く

　北南共同宣言の履行を軍事的に保障するための第３回北南軍事実務会談が２１日、板門店北側地域の統一閣で行われ、兪英哲大佐を団長とする北側代表団と金ギョンドク准将を団長とする南側代表団が出席した。

　会談で北側団長は、これまでの会談について言及した後、今後、軍事実務会談が成功裏に行われるためには、敵対的対決観念を清算し、相手側を脅かすいっさいの軍事行動を止め、言行が一致しなければならないと強調。これらの原則が順守されれば、北南共同宣言の履行を軍事的に保障することができると述べた。

　また、「国防白書」で北を「主敵」と規定したことは、北南合意に対する露骨的な背信、挑戦だと非難し、その撤回を強く求めた。

江沢民主席に信任状／崔駐中大使

　２０日発朝鮮中央通信によると、新任の崔鎮洙駐中大使がこのほど、江沢民国家主席に信任状を提出した。江主席は席上、金正日総書記の訪中を振り返りながら、両国の中朝友好は、発展し続けていると指摘した。一方、前大使だった朱昌駿氏は同日、李鵬・中国全国人民代表大会常務委員長に会い、離任のあいさつをした。

朝・ロが漁業協定で合意書

　水産分野での朝ロ両国の協力に関する朝ロ漁業共同委員会第１４回会議の合意書が２０日、平壌で調印された。（以上朝鮮通信）