記者が行く/体験コーナー

ガトーショコラ作り
神奈川・大和市の洋菓子教室 姜先生の指導で 


チョコレート刻み、卵黄とグラニュー糖混ぜる、そして生地作り

 もうすぐバレンタインデー。今年こそは、手作りチョコをプレゼントしたいと思っている人も少なくないのでは。そんな読者のために、家庭で手軽に作れるチョコレートケーキを習ってきました。

 指導にあたってくれたのは、神奈川県大和市で洋菓子教室「ミュゼ」を開いている姜清泉さん(31)。幼い頃から菓子作りが大好きだったという姜さんは、結婚を機に一番好きな事をしようと、教室に通い始めた。洋菓子の世界の奥深さに魅せられのめり込んでいく内に、自分で教室を開くまでになった。

 今回、教えてもらったのはくるみとオレンジのガトーショコラ。姜さんの手ほどきをうけながら、早速作り始める。

 材料は必ず事前に計量しておく。

 まず、チョコレートを細かく刻む。「上から体重をかけるように刻むんです」と言って、姜さんは左手に包丁を持って、右手で抑えながら、リズミカルに刻んでいくのだが、これが意外とむずかしい。悪戦苦闘していると、「湯せんにかけるからそのくらいでいいでしょう」。思わずホッと胸をなで下ろす。ちなみに、チョコレートはカカオの含有率の高い、クーベルチュールチョコレートを使う。 その間に、卵黄と半量のグラニュー糖をボウルに入れて、白っぽくなるまで泡立てる。この時、周りに飛び散った卵黄は必ずヘラで入れ直す。「こうした細かい作業が出来上がりに大きく関わってくる」(姜さん)のだという。

 次は生地作り、メレンゲ作りに挑戦。ボウルに卵白を入れ、途中でグラニュー糖を3、4回加えながら、ホイッパーで泡立ててゆくと、まるで雪のようなメレンゲが。何だか段々楽しくなってきた。ガトーショコラの場合は、すくった時にトロリと垂れる程度の軟らかさが良いという。

 ケーキ作りもいよいよ佳境。ボールに入った生地に、メレンゲを加えながら混ぜるのだが、これがなかなかうまくいかない。「ボウルを手前に回しながら、中心からすくい上げるように混ぜるのがコツです」。

 理屈は分かるが、体がついていかない。思わず姜さん、記者の手を持って直接指導に及ぶ。これで何とかコツがのみ込めた。

 最後は型に入れて、あらかじめ160度に温めておいたオーブンで40分ほど焼く。焼き上がる間に、姜さんが前日作った作品を試食。グランマルニエの利いたホイップクリームが添えられ、甘さの中にほのかな苦みが利いた大人の味だ。

 40分後、焼き上がった作品を見て思わず感動。先生の手ほどきのおかげで、記者のような初心者でもうまく仕上げることができた。これで今年のバレンタインデーはいただき?…。                                                                              (文聖姫記者)

くるみとオレンジのガトーショコラの材料
(18pハート型1台分)

 スイートチョコレート80g/バター60g/ココア45g/生クリーム80t/卵黄4個分/グラニュー糖100g/薄力粉20g/卵白90g/くるみ50g/オレンジピール50g/粉砂糖適量(詳しいレシピを知りたい方は本紙「みんなの広場」係までご連絡下さい)

 

洋菓子教室  ミュゼ

 家庭で手軽に作れるものから、ちょっと手の込んだフランス菓子まで、毎回2品を紹介。入会は随時。基礎コース、応用コース、研究コースがあり、各コース1年制。月1回、全10回。(TEL 0462・63・3953)