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植村冒険館特別展「山頂に残された旗」
最後の装備を展示公開

マッキンリーで遭難

　世界的な探検家の植村直己さんは１９８４年２月、世界で初めて冬のマッキンリー単独登頂に成功した後、消息を絶った。

　植村さんの冒険精神を伝えるために開館した植村冒険館では、毎年２月、この冬季マッキンリー登山にちなみ、山中で発見された最後の装備を展示公開している。

　山頂に残されていた２本の旗の内、化学繊維でできた星条旗は激しい風雪に引き裂かれ、ほとんど原形を止めていなかったという。「何が何でもマッキンレー登るぞ」と最後のページに書かれた日記、ローマ字で名前の書かれた寝袋、自分自身を撮影した８�oビデオテープなどから、あえて最も厳しい環境の中で限界に挑戦し続けた植村さんの姿を思い出す人も多いのでは。（聖）