21世紀−世界にはばたくコリアンを
LICKS(コリアン学生生活情報センター )/米国語学研修企画


出発は3月12日
学生、社会人 広く参加者募集

 「外国で学んでみたい」。そんな思いを抱いたことのある同胞は少なくないだろう。在日コリアン学生の様々な悩みや相談事に応じているコリアン学生生活情報センター(LICKS)では、在日コリアンだけを対象にした短期米国英語研修を今年初めて企画した。3月の出発を前に、広く参加者を募っている。


 研修校は、米国西海岸のカリフォルニアにあるKSコーポレーション ザ・スタディールーム・イン・U.S.A。募集対象は基本的には在日コリアンの大学生、専門学校生だが、予備校生、高校卒業見込み者の参加も可能だ。もちろん、英語力をつけたいという社会人もOK。

 期間は3月12日から25日までの14日間で、クラスは1人1人に細かな指導が行き渡るよう、最多16人の少人数制。90分授業を1日2回、計18授業が行われる。現地では米国人の担任とアシスタントがつく。日本語、英語、朝鮮語、中国語が堪能な3人のLICKSスタッフも日本から全日程同行する。

 英会話やスピーチ、簡単なディベートを中心とした授業のほか、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、USC(南カリフォルニア大学)などの有名大学や、ユニバーサルスタジオ、サンタモニカ、マジックマウンテンなど観光地訪問も含まれており、盛り沢山のメニューとなっている。

 教材は現地の作成チームと、米国の留学を取り扱うKSコーポレーションから派遣された英語スタッフ、LICKSが合同で作った物を使用する。日本に住む人々の立場に立って練られたオリジナルな教材だ。

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 「21世紀を目前にして、同胞社会でも新しい時代に対応できる人材がどんどん育つべきだ。語学力はその重要な手段になる。朝鮮語と日本語が話せ、なおかつ英語ができれば、自分を大きくアピールできる」とLICKSスタッフ、朴さんは言う。そうしたスキルアップに役立てる何かができないかと思ったのが、この研修を企画するきっかけだった。

 現在、同胞学生の間でも海外への留学希望者は少なくない。LICKSが把握しているだけでも、今年の卒業生のうちすでに4人が留学を決めている。毎年、必ず数人の希望者が出るという。

 「だからこそ、在日コリアンによるコリアンのための海外留学があってもいいじゃないか」(朴さん)。「民族性を保ちながら、国際舞台で活躍できる人材育成ができれば」とも。

 LICKSでは以前、KSコーポレーションとともに在日コリアンの小・中学生を対象にした米国語学研修のプログラムを企画した。この参加経験を持つ、フェリス女学院大学2年生の金理花さんは次のような感想を寄せている。

 「一緒に過ごした在米コリアンの目は常に世界に向けられていた。…国際社会で生きる私たちが在日コリアンとして胸を張って生きていける社会を築き上げるためにも私たちは立ち止まってはならないと思った」                                        (文聖姫記者)


 LICKS コリアン学生生活情報センターの略。
  The Life Information Center for Korean Studentsの頭文字を合わせた。資格取得、就職やアパート・下宿、アルバイト情報など、同胞学生が知りたい情報を提供し、悩みや相談にも対応している。

期間 3月12日(日)〜25日(土)

研修校 KSコーポレーション ザ・スタディールーム・イン・U.S.A

宿泊地 カリフォルニアL.A.セリトス市内ホテル(2人1部屋)

食事 全日程提供(一部観光日は除く)

費用 370.000円(ビザ取得料として別途10.000円が必要)

※申込み書に必要事項を記入の上、コリアン学生生活情報センター(LICKS)宛てに郵送またはFAXで。締切りは2月26日(土)。

 詳しい問い合わせ=LICKS(TEL  03・3818・5350、FAX  03・3818・5202)