経営トレッド/投資信託


 多数の投資家から資金を集め、投資家に代わって株式や債券などの各種有価証券に投資して、その運用収益を投資家に還元する制度、仕組みのこと。

 投資家から集めたお金を1つにまとめた基金を「ファンド」と呼び、現在、5000本の種類がある。

 いつでも買え、追加設定(ファンドに追加してお金を払い込むこと)が可能な「追加(オープン)型投資信託」と、ファンドがスタートする前の一定の募集期間(2週間〜1ヵ月)だけ買う事が出来る「単位型投資信託」がある。また、株式を中心に運用される「株式投信」と、株式を含まない「公社債投信」にもわかれる。

 運用結果によって元本割れのリスクがある反面、小口の資金でも銀行預金より高い利回りがリターンされる可能性もあるのが特徴だ。

 日本では1997年12月以降、金融ビッグバンで証券会社以外の金融機関でも取り扱えるようになった。大手銀行は実績のある外資系金融機関と提携して、ファンドを運用している。

 昨年の投資信託純資産残高は51兆3500億円でピークの1989年末に迫っている。また、1月19日にヤフー株(額面5万円)が1億円の大台に乗せたことなどから、株価の先高観を背景に株式投資信託に資金が流入。いっそうの相場押上の可能性も指摘されている。                                         (尹弼錫・朝大経営学部長)