日校在学東京学生会、28日に北区滝野川会館でコンサート
最後の追い込み、合宿練習


サムルノリ、演劇、舞踊―動作の確認・リズム合わせ

 日本の中学、高校に通う在日同胞生徒たちの集まりである日校在学朝鮮人学生会。東京学生会では、1年間の活動を締めくくる意味で28日に開くコンサートを目指し、日夜練習が続けられている。19、20日の両日には、連休を利用して都内で合宿練習が行われた。

 9回目を数える今回のコンサートでは、合唱、民俗舞踊、チャンダンノリ、農楽、演劇などが披露される。パート別に行われる練習のリーダーはすべて生徒たちだ。誰に言われるわけでもなく、自発的に練習している。

 舞踊の出演者が互いに動作を確認する横で、サムルノリに出る男子たちがチャンゴやケンガリをたたいて、リズム合わせ。違う場所では、朝鮮大学校文学部研究院生の指導で演劇の練習が行われている。農楽でサンモを回す男子生徒は、鏡の前でポーズを確認する。

 本番まであとわずか。何としてもコンサートを成功させたいとの熱気が、練習風景から伝わってくる。

 「私たちはカッコいいことをしてるんだよ、と見にきたみんなに伝えたい」と語るのは都立墨田川高校2年生の金順華さん(17)。順華さんにとって、学生会の友人や先輩は、本音で語れるかけがえのない存在だ。そんな仲間がいて、朝鮮人として堂々と生きていることを、学生会に参加していない同胞の生徒たちにも分かってほしいという。

 「ある先輩が言っていたが、山は高ければ高いほど裾野が広いという。今回のコンサートが同胞生徒の裾野を広げるのに役立てば」と話す。

 コンサートは28日午後7時から、東京・北区滝野川会館で開かれる。問い合わせは在日本朝鮮青年同盟東京都本部(TEL  03・3945・7030)まで。 (文聖姫記者)

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