社会復帰、私の場合(4)
崔※(※=くさかんむり、禾偏に童)園
プラス思考で日常生活を/歩いて血行をよくする
生活習慣病を抑えるには、よい血液を循環させることが重要な課題となる。 とくに注意したいのは過食と動物性脂肪、塩分の取り過ぎである。 これらに対処する1つの方法として、歩行が1番適していると思う。 ジョギングなどの強い運動をすると、攻撃性の強い酸素分で、万病の元になる活性酸素が体内に発生するため、健康に有害な面もあると言われている。 長い間、肥満や運動不足の状態にあると、悪玉コレステロールや中性脂肪などの脂質が血液中に多く残るようになり、この脂質が血管に付着していく。 足の衰えを防ぐためにも、1分間に100歩前後のスピードで1日に20分から30分程度でよい。歩くことで、全身の血液の循環がよくなり、血圧も調整されるばかりか、脳の働きも活性化する。血栓ができにくくなり、ボケ防止にも大いに役立つというわけである。 余談ではあるが、精神安定剤や降圧剤、抗うつ剤は、ボケの症状を悪化させるという意見も、医療関係者の中にはあるようだ。 世の中に、病人くらい病気の話しの好きな人はいないといわれる。 彼らは好んで、自分の病状について他人に語りたがり、細かくそれについて説明したがる。この時、この病人の頭の中は病気のイメージで一杯である。 このイメージのもたらすマイナスの思考と感情は常にマイナスの結果へと導かれ、その病気の回復を遅らせる。この場合、思考と言葉のテーマを「病気」に変えて 「健康」 とすればよい。 病気の気とは陰の気であり、怒り、恨み、不幸、不満、嫉妬、愚痴などの感情的な思考である。これらの感情を言葉にして、周囲の人々に吐き散らしている時、それは一種の快感さえ覚えるのだが、実はこれが曲者(くせもの)で、この時の感情が将来の苦しみの体験となる。 逆も真であるならば、このようなマイナス思考やマイナス的な言葉を自分の日常から一掃できれば病気の気の根元は絶ったことになる。つまりプラス思考で日々の生活を送ることである。人間の運や不運もこれと関連すると思う。 (チェ・ドンウォン 68歳 京都市在住、おわり) |