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朝鮮人の原点を再確認
朝鮮商品展覧会に関係者が30年ぶりに集う

 「やはり私たちの原点は展覧会よね」「たび重なる自然災害などで、いまは苦しいけれども、当時、祖国は輝いていたよ」――。30年前に東京と大阪で開かれた朝鮮民主主義人民共和国商品展覧会関係者の同窓会(1日、東京・京王プラザホテル)では、こんな会話が飛び交っていた。

 70年5月14日から71年3月31日まで開かれた同展覧会では、自動化された旋盤機械や工具、各種建材、食料品、刺繍や陶磁器、楽器など200種類、5000点の工業製品、消費財が展示された。西側世界で朝鮮の商品が一挙に公開されたのは、同展覧会が初めて。とくに朝鮮戦争からわずか17年後に社会主義工業国家を宣言(朝鮮労働党第5回大会70年10月)するなど、その発展ぶりは各国の注目を集め、展覧会を訪れた66ヵ国、71万余人の各界人士は賛辞を惜しまなかった。

 この日、集まったのは商品の解説者や案内員、警備担当者など約70人。大学や朝高を卒業してすぐ展覧会事業に配属されたこともあってか、30年ぶりの再会に感慨もひとしおで、当時は話せなかった逸話や思い出に浸るとともに、近況を語り合った。

 展覧会事業の後、関係者はそれぞれの道を歩み、いまでは団体の所属や職業を異にするが、出席者はそれでもなお、商品展覧会事業を青春の輝かしい1ページとして記憶に止め、それを原点に朝鮮人としての誇りを持って生きていることを確認しあった。

 そして、南北最高位級会談の実現など、これからの5年間に展覧会からの30年間に匹敵する変化が起きることで参加者の見解は一致。いかなる形でも朝鮮民族の発展に貢献するとの決意を再び明らかにしていた。

草の根の交流が大切=^東京・足立で、第4アボジと「ムグンファ」チーム交流サッカー試合


 東京朝鮮第4初中級学校アボジサッカー部と「在日本大韓体育協会」関東本部傘下の「ムグンファ」シニアチームとの交流サッカー試合が4月23日、東京・足立区の都立舎人(とねり)公園・陸上競技場で行われた。朝青足立サッカー部と「ムグンファ」青年チームとの試合も行われた。どちらも初めての出来事。

 サッカー愛好家ら100余人が参加し、グランドで汗を流しながら、親ぼくを深めた。

 第4アボジサッカー部の選手兼監督の尹相哲さん(48)は、「サッカーを通じて、地域で民族が団結するうえで大きなきっかけになった」と言い、「ムグンファ」チームの選手で、「在日本大韓蹴球協会」専務理事の文京一さん(46)は、「こうした草の根運動を広げていくことが大切だ」と語る。

 シニアの部では、第4アボジサッカー部が7対3で「ムグンファ」チームを下し、青年の部では、「ムグンファ」チームが3対2で朝青チームを下した。

 試合後、第4初中級学校運動場で食事会が催された。第4アボジサッカー部のオモニたちが準備した焼肉を食べながら、参加者らはきずなを深めた。

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