山で元気!

金比羅山
(572.8メートル、京都府)

早春の大原、古都の風情味わう


 総聯大阪・生野東支部登山部と銘打って山歩きを始めて4年目。今回は18回目の山行。近郊の山々を主に歩いているが、結構厳しかったりする事もある。それでもワイワイガヤガヤと好き勝手なことを言いながら、いつも山行を楽しんでいる。

 今回は京都の翠岱山と金比羅山だ。同胞の結婚式と重なり、参加者はいつもより少ない9人。天気予報は晴れ時々曇だったが、大原バス停に降りた途端、パラパラと怪しい空模様になってきた。

 寂光院(5月9日に本堂が放火で全焼)までの道のりは、大原三千院と並んで有名観光地だけに土産物屋が並んでいる。それそぞれが10代、20代の頃に来たことがあるなぁと、懐かしみながら話がはずんだのもここまで。

 いよいよ急登。一気に高度をかせぎ、一汗かくと眼下に大原の里が望める岩場でひと休み。少し緩やかになった頃、雪が舞ってきた。それも楽しく、足元も軽やか、口も軽やか。誰かが 「鳥のさえずりがないねぇ」 と言うと、これに応えるように、急に小鳥のさえずりが聞こえてき、皆を喜ばせる。

 尾根道をしばらく行くと分岐に出る。翠岱山山頂に着く直前には本格的な雪になった。山頂には団体がいて、次々と登ってくる様子。なんと約200人ほど続くと聞いてビックリ。ただバラバラのグループだったようだ。記念写真だけ撮り、早々に金比羅山に向かう。

 先ほどの分岐に戻るころには雪は止んだ。金比羅山山頂の200メートル先に3角点があり展望が良い。比叡山をはじめ京都の山々を望むことができた。ここには誰が何時、何故、建てたのかハングルらしき字が刻まれた搭があった。読んで見たが一同、頭をひねることしきり。想像たくましく色々の説が飛び出したが結論は出ずじまい。

 琴平神宮社まで下り昼食、今度は雨が降ってきた。傘を差しながらの食事もこの程度なら楽しめる。食事が終わる頃には雨も止んだ。コーヒーを飲みながら雨後の自然現象観察となった。

 その後、江文峠、静原に下り、東海道自然歩道にそって薬王坂に進むが結構、急登。また一汗かくと天ヶ岳の分岐。一気に鞍馬まで下った。春遅い京都・北山の雪も溶け、早春の大原、古都の風情を味わいながらの山行だった。(総聯大阪・生野東支部登山部)

【コースとタイム】

 大原〜建礼門院〜寂光院〜翠岱山〜金比羅山〜江文峠〜静原〜薬王坂〜鞍馬(3月26日、歩行時間約4時間)

【山行アドバイス】

 天気予報は山では当てにならず。必ず雨具準備を。また下界は春でも山は冬。低山でも装備はしっかりと。

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