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ビタミンC、E錠剤取り過ぎはむしろ害/米科学アカデミー

 米科学アカデミーは4月11日、「ビタミンCやEの錠剤を大量に取っても健康に良いという証拠はなく、むしろ害を及ぼす恐れがある」とする報告書を発表、初めて1日の摂取量の上限を定めた。

 一方、野菜や果物からはこれまでより多くビタミンを取るべきだとして、米国人を対象にした推奨摂取量を改めた。

 ビタミンCやE、ベーターカロチンなどは抗酸化物質として知られ、細胞の酸化を防ぐと言われる。栄養補助剤として大量に取れば、がんや心臓病などが防げると期待されていた。

 同アカデミーはその効果を調査していた。逆に大量に取ると、ビタミンCは下痢を起こす危険があり、成人の1日摂取量の上限を、食品と補助剤合わせて2000ミリグラムとした。またビタミンEは大量に取ると血が固まりにくくなる作用があるとして、補助剤の1日摂取量の上限を1000ミリグラムとした。

 一方、1日の推奨摂取量について、ビタミンCは従来の60ミリグラムから、女性は75ミリグラム、男性は90ミリグラムに増やし、禁煙者はさらに35ミリグラムを取るように勧告した。

 ビタミンEは男女とも15ミリグラムに増やした。

看護婦6割、ミス報告/都内の医労組調査

 東京都内の病院の看護婦らでつくる「東京医療関連労働組合協議会」(赤尾関恵子議長)は九日、都内にある国公私立の病院や診療所に勤務する看護婦や保健婦を対象に実施したアンケート結果(約5300人が回答)を発表した。

 それによると、この1年で6割以上の看護婦が事故を起こしたり、事故につながるミスの報告書を書いていた。昨年の横浜市大病院や都立広尾病院での医療事故以来、九割の病院で何らかの事故防止策が取られたが、7割を超す看護婦が「ミスは減っていない」と回答している。

 事故が減らない原因でもっとも多かったのは「人手不足・多忙・過労」で66%。「慣れや思い込み」(15%)、「知識不足」(8%)などを大きく上回った。このほかに「手術中に針が一本見当たらなくなった」「同じ姓の人の薬を間違えた」という深刻な事例もあった。

バリアフリー法成立/高齢者らに優しい街を

 お年寄りや障害のある人が交通機関を利用しやすいように、新設駅にエレベーターなどの設置を義務付ける「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動円滑化促進法」(交通バリアフリー法)が10日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。

 交付日から6ヵ月以内に施行するとしており、運輸省によると、11月ごろに施行される見込み。

 同法は、高齢者らに優しい街にするため公共交通事業者に対し、旅客施設の新設や大規模改築の際、エレベーター、エスカレーター、誘導警告ブロックの設置などを義務付ける。また新規車両に低床バスを導入することや航空機の座席に可動式ひじ掛けの装着なども求める。

 事業者が大規模改築の届け出を怠ったり、バリアフリーの命令に従わなかったりした場合は、100万円以下の罰金を科すとしている。

赤ワインよりビールに心臓病予防効果/オランダの研究者

 英医学誌「ランセット」最新号に発表されたオランダの研究者らの研究結果によると、「ビールは赤ワインよりも心臓病予防に良い」と言う。これはオランダの「TNO栄養・食品研究所」のヘンク・ヘンドリクス博士らの研究による。それによると、男性11人に夕食時、ビール、赤ワイン、ジン、水の四種類をそれぞれ3週間ずつ飲み続けてもらい、心臓病の発病と関係しているとされる体内物質ホモシステインの量を、水の場合と比較した。ビールは水よりわずかに減り、赤ワインやジンだと、8〜9%水を上回った。

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