同胞の店

居酒屋 「呑喰里」 (東京都・足立)


ナンコツ串焼きが絶品
読者に牛スジ煮込みサービス

 3月6日にオープンしたばかり。10人ほどが座れるカウンター席のみの店内には、ロートレックの絵がさりげなく飾られている。というのも、マスターの朴炯吉さん(52)の本業はグラフィックデザイナー。自分で会社も経営している。店頭にかけられたのれんの題字も、自ら筆をとりデザインした。

 串焼きが絶品。なかでも豚のナンコツはこだわりの一品だ。材料は埼玉・越谷の業者から毎日、必要な分だけを仕入れているため、つねに新鮮。

 ナンコツは手間がかかるので湯がいたりするものだが、ここでは生を使う。それを備長炭を使ってじっくり焼き上げる。塩味がほどよく利いており、カリッとした焼き加減だ。だが、「焼き方は企業秘密」(朴さん)とのこと。110円と値段も手頃だ。器にもこだわりをみせているが、もっぱら妻の金恵順(46)さんのセンスだとか。

 レバサシ、牛スジ煮込み、イカフェもぜひ試してほしい。とにかく量の多さには圧倒される。しかも安い。こちらの材料も越谷からの産地直送なので新鮮さには定評がある。

 客層は若いカップルから家族連れまで様々だ。ほろ酔い気分で立ち寄るサラリーマンの姿もちらほらみられる。

 足立という土地柄もあって、安くておいしいのは当たり前。そのうえで、「地域に根を張って密着していかないと生き残れない」と朴さんは言う。そのせいか地元の常連客が多い。  (聖)

 お薦めメニュー

 (1)レバサシ400円 (2)牛スジ煮込み500円 (3)ナンコツ、カシラ110円 (4)豆腐ステーキ400円 (5)石焼ピビンバ950円。

 本紙読者に掲載日より1ヵ月間、自慢の牛スジ煮込みをサービス。

 営業時間

 午後5時〜11時30分。東京都足立区島根4―24―9(TEL 03・3859・3170)

 ※東武伊勢崎線梅島駅下車徒歩20分。

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