伝統的朝中親善、強化発展へ揺るぎない意志

金正日総書記、中国を非公式訪問
江沢民主席、党・国家幹部と会談


相互関心事を意見交換、すべての問題で見解一致

 【朝鮮通信=東京】1日午後7時の朝鮮民主主義人民共和国の朝鮮中央放送、平壌放送、朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長の金正日同志は、中国共産党中央委員会総書記で中華人民共和国主席の江沢民同志の招きにより、5月29日から31日まで、中華人民共和国を非公式訪問した。

 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1副委員長で朝鮮人民軍総政治局長の趙明禄同志、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員で朝鮮人民軍総参謀長の金永春同志、朝鮮労働党中央委員会書記の金国泰同志と金容淳同志、朝鮮労働党中央委員会部長の金養建同志が随行した。

 中国の党および国家指導者は、金正日総書記の中国訪問を熱烈に歓迎し誠意を尽くして歓待した。

 金正日総書記は江沢民主席と暖かく対面し、会談を行った。

 会談にはわが方から、趙明禄、金永春、金国泰、金容淳、金養建、朝鮮労働党中央委員会委員で中華人民共和国駐在朝鮮特命全権大使の朱昌駿同志が参加した。

 相手側からは、中国共産党中央委員会政治局常務委員で中華人民共和国副主席の胡錦涛同志、中国共産党中央委員会政治局員で国務院副総理の銭其※(※=王偏にワ冠に八に木)同志、中国共産党中央委員会政治局員候補、党中央委員会書記局書記、党中央委員会組織部長の曽慶紅同志、中国共産党中央委員会弁公庁主任の王剛同志、中国共産党中央委員会対外連絡部長の戴秉国同志、外相の唐家※(※=王偏に旋)同志、中国共産党中央委員会外事弁公室主任の劉華秋同志、朝鮮民主主義人民共和国駐在中華人民共和国特命全権大使の王国章同志が参加した。

 金正日総書記は、中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会の李鵬同志、中華人民共和国国務院総理の朱鎔基同志、中華人民共和国全国人民政治協商会議全国委員会主席の李瑞環同志と各々対面し、親しみ溢れる談話を交わした。

 同志的で暖かく親しみ溢れる雰囲気の中に行われた対面と会談では、両党、両国の社会主義建設の成果と経験が通報され、伝統的な朝中親善をさらに発展させることと、国際情勢をはじめ相互関心事となる問題についての意見が真しに交わされ、討議されたすべての問題で見解の一致を見た。

 両国の指導者は不滅の朝中親善は、偉大な金日成主席と毛沢東主席、周恩来首相、ケ小平同志が結び発展させたものであることを一様に認めた。

 また、両国の指導者は先代の領袖が朝中親善を非常に重視し、それに深い関心を払ったと述べ、国際情勢が複雑多岐な世紀交替の時期に朝中親善関係を強化発展させることが両国人民の共同の念願と根本利益に合致するばかりか、アジア地域、ひいては世界の平和と安定にもためになることを認めた。

 江沢民主席は、金正日総書記が世紀が交替する重要な歴史的時期に中国を訪問したことを高く評価し、このたびの訪問が両党、両国の相互の理解と信頼、親善と協力をいっそう増進させ、新しい世紀に向かう朝中友好関係を発展させるうえで重要な意味を持つと強調した。

 会談と対面では、社会主義建設と国の統一のための両党、両国人民のたたかいに対しての相互の支持と連帯が示された。

 そして、中国共産党が中国の実状に即した改革開放政策を実施して中国の特色ある社会主義現代化建設で大きな成果を収めたことを祝い、朝鮮労働党が朝鮮人民を導いて自力更生の革命精神で折り重なる障害と難関を乗り越え、社会主義建設で立派な成果を収めていることが高く評価された。

 会談と対面では、社会主義偉業を力強く前進させ、血潮で結ばれた朝中親善を一段と強化発展させる揺るぎない意志が表明された。

 そして、伝統的な朝中親善をより発展させるための江沢民主席の5つの提案に支持が示された。

 会談と対面ではまた、中国共産党と政府、人民が朝鮮人民に与えた兄弟的援助について謝意が示された。

 滞在期間、金正日総書記を歓迎して江沢民主席が盛大な宴会を催した。

 宴会には、中国共産党中央委員会政治局常務委員で党中央委員会書記局書記の尉健行同志、中国共産党中央委員会政治局常務委員で国務院副総理の李嵐清同志、中国共産党中央委員会政治局員で国務院副総理の銭其※(※=王偏にワ冠に八に木)同志、中国共産党中央委員会政治局員で国務委員兼国防相の遅浩田同志、中国共産党中央委員会政治局員で北京市党委員会書記局書記の賈慶林同志、中国共産党中央委員会政治局員候補、党中委員会書記局書記で党中央委員会組織部長の曽慶紅同志、中国共産党中央委員会弁公庁主任の王剛同志、中国共産党中央委員会対外連絡部長の戴秉国同志、外相の唐家※(※=王偏に旋)同志、中国共産党中央委員会外事弁公室主任の劉華秋同志、中国共産党中央委員会政策研究室主任の滕文生同志、鉄道相の傅志寰同志、対外貿易経済協力相の石広生同志をはじめ、中国の党と国家の指導幹部が参加した。

 また、中国共産党中央委員会政治局常務委員で中華人民共和国副主席の胡錦涛同志が金正日総書記を歓迎して晩さん会を催した。

 宴会と晩さん会は、友好の情溢れる和やかな雰囲気のなかで行われた。

 金正日総書記は訪問期間、賈慶林同志の案内で、天安門城楼と聯相グループのコンピューター生産工場を参観した。

 金正日総書記の中華人民共和国非公式訪問は、中国共産党中央委員会と江沢民主席の特別な関心と心からの歓待のうち、成功裏に終わった。

 金正日総書記は訪問の結果に満足を表し、中国の同志たちの熱情的で友好的な歓待に心からの感謝を表した。

 金正日総書記の歴史的な中国訪問は朝中親善をさらに深め、社会主義偉業を守り発展させるための両国人民の共同のたたかいを一段と強めるうえで今ひとつの画期的な出来事であり、朝中親善の年代記を輝かしく飾るであろう。 

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