春・夏・秋・冬

 高麗大学とジョージタウン大学の共同主催で行われた国際学術大会(6月23、24日・ワシントン)のレセプションで、ジョージタウン大学のロバート・ガルーチ外交学部長はこう語った。「金正日国防委員長と金大中大統領は非常に真しな態度で会談に臨んだ。今後、継続的に会談が順調に行われれば10年以内に朝鮮半島は統一を成し遂げるであろう」

▼93〜94年当時、朝米枠組み交渉の代表を務めた経験と、今会談の内容、南北共同宣言に対する分析に基づいて、およその見通しをたてたのであろう

▼このように、南北最高位級会談を高く評価している米国人がいるかと思えば、統一の一方の主体である南側に、いまだに反共イデオロギーに毒され、抜け出せない勢力が存在する。その中の代表的な人物が金泳三である

▼先日、日本のテレビに出演し会談の成果ばかりか、北をもひぼう中傷。こうした御仁がよくも5年間もトップの座にいて、戦争が起きなかったものだ、と背すじが寒くなった

▼漢陽大学待遇教授の李泳禧氏は南の記者とのインタビューで、金日成主席と金泳三が会談したとしても今回のような成果は得られなかったはずだと述べた。「金泳三には民族哲学とか、統一政策が無かった。大統領の資格、知識が無かった。就任演説で『いかなる同盟国も民族に勝るものではない』と述べたが、これは当時、統一院長官であった韓完相氏が入れた言葉だ」

▼金泳三の言動を見ていて、中国の作家・魯迅(ろじん)の言葉を思い出した。「水に落ちた犬は大いに打つべし」。(舜)

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