朝鮮半島、動き
ウルチ・フォーカスレンズの規模縮小
報道によると、米「韓」連合軍司令部は、76年以来続いている8月恒例の合同指揮所訓練である「ウルチ・フォーカスレンズ」を今年は大幅に縮小し、大規模な兵員移動を伴わない図上練習に限定する方針だという。同訓練について朝鮮は、チーム・スピリット演習に代わる北侵演習だと非難し、中止を求めていた。なお、昨年の演習では「韓国軍」約5万6000人と予備軍、在「韓」米軍から約1万4000人が参加したほか、在日米軍、米本土とグアムの基地からも米軍部隊が加わった。 朝鮮中央通信、「朝鮮日報」を非難 平壌8日発朝鮮中央通信は論説を発表し、朝鮮非難を続けている南朝鮮の朝鮮日報の報道は「南北共同宣言の精神に背く」と非難した。 論評は、同紙が97年6月に朝鮮の首脳部をひぼう中傷し、99年11月には「騒擾(そうじょう)」説まで広めた過去の事例をあげ、「歴史的に反共謀略紙となって民族の団結と統一におびただしい害毒を及ぼした」と強調した。とくに6月の南北最高位級会談の際、南朝鮮当局の要請で同紙の取材を許可したにも関わらず、その後、同紙だけが唯一「北の南侵で6.25戦争が起こった」という謀略を流し、南北の対立を煽ったと非難。一連の報道姿勢は「南北共同宣言の基本精神に背くもの」と強調した。 南の教科書に南北首脳の写真 南朝鮮の教育省関係者は8日、南北の和解・協力の重要性を子供たちに教えるため、小学校2年生の道徳の副教材に、南北首脳会談で両首脳が手をつないでいる写真を掲載することを明らかにした。新教材は2学期から使われる。 同省関係者によると、教材に金正日総書記の写真が載るのは初めて。新教材には、朝鮮に肥料を送る場面や南北親善バスケットボール大会の写真も掲載されるという。同省関係者は「これまでは統一問題と同時に、安全保障に関する説明も行われてきたが、2学期からは安保の部分を減らし、統一の必要性や利点を強調する内容に変わる」と述べた。 |