紫外線の光と影(下)
悪玉の活性酸素で皮膚ガンに
中和剤になる朝鮮料理 シミ、ソバカス防ぐのにビタミンA、C,Eが効果的 メラニン色素が影響 今回は、紫外線の影(罪)の部分について見てみよう。 紫外線によって、皮膚に悪玉酸素である活性酸素ができ、皮膚が傷つき病気になる。その代表例が皮膚ガンだ。活性酸素が細胞の核の中のDNAを破壊し、そのDNAが複製する時にエラーを出してしまう。それが積もり積もると発ガンする。 この活性酸素はたいへん恐ろしいもので、90%以上の病気に活性酸素が関係しているとまで言われる。 紫外線に最も強いのは黒人だ。紫外線から肌を守るメラニン色素が皮膚に多くあるからだ。そのため皮膚ガンになる率も低い。 だが、白人はもともとメラニン色素が少ないため、皮膚ガンになる率が高い。日光に弱いのもそのためで、サングラスの愛用者が多いのは、伊達ではなく直射日光を避けるためだ。白人の瞳は青や緑、茶色だが、メラニン色素が少ないためこのような色をしている。逆に黒人や黄色人種の瞳は黒いので、紫外線を吸収しやすく、まぶしさに強い。 日光が原因の病気としては、全身性エリテマトーデスもある。膠原(こうげん)病の一種だが、日焼けの後に発病することが多い。 日焼けによって肌が黒くなるのは、紫外線によって皮膚に活性酸素ができ、皮膚が傷つき、その反応としてメラニン細胞によってメラニン色素が作られるからだ。若いうちはどんどん活性酸素を中和できるので、ひどい日焼けにはならず、夏が過ぎれば白い肌に戻る。 ところが25歳を過ぎると、活性酸素を中和するSOD酵素がどんどん減ってくるので、日焼けの後遺症としてシミ・ソバカスになりやすい。まして、40歳を過ぎるとその量は急激に減少する。 朝鮮料理によく使われるゴマは、活性酸素を中和する抗酸化作用が強い。ゴマやゴマ油を常時摂ることで、自然に毒の酸素の中和剤になっている。ガンや動脈硬化の予防にもなっている。 朝鮮の女性は色白で肌がきれいだとよく言われるが、それはキムチを毎日食べているからだという説が濃厚だ。キムチの材料となる白菜にはビタミンCが非常に多い。 もともとキムチを漬けて食べるのは、冬の間の野菜不足を補うため。ここで問題となるのが、白菜のビタミンCをいかに春まで持たせるかということだが、そのためにヤンニョムを入れて発酵させる。だから、キムチは漬け初めの頃より、長期間漬かったものの方がビタミンCの量が増えている。 ビタミンA、C、Eには活性酸素を中和させる力があるが、キムチにふんだんに使われているトウガラシにはビタミンAとCが豊富だ。だから、普段キムチを食べることで、朝鮮人はビタミンA、Cを大量に摂取でき、肌の白さが保てる。 顔グロとはおよそ縁遠いのが朝鮮人である。 |