ピースボート国際、交流の船旅

最大規模の600人が訪朝

8月20〜30日


家庭や農場訪問、スポーツ交流など

 「第29回ピースボート国際交流の船旅 アジア未来航海−中国・北朝鮮の人々と出会う旅」が8月20〜30日、10泊11日(東京発・神戸着)の日程で催される。

 ピースボートは、朝・日国交正常化交渉が始まった1991年以来、計4回の訪朝団を派遣している。今回は、92年以来中断していた朝・日交渉が四月に再開され、朝・日関係が改善へと向かいつつある状況 
を受けて、過去最大規模の600人を派遣(予定)し、市民レベルの交流を深めることに大きな目的がある。

 ピースボート・パートナーの櫛渕万里さんは、「朝鮮の人と直接触れ合い、語り合い、互いの文化や生活、考え方などの違いと共通点を肌で感じることで、相手に対する理解を深めたい。それが市民同士の友好関係、信頼関係を築く第一歩。国交正常化を後押しするものにもなれば」と語る。

 訪朝団には日本人以外の外国人も参加できる。元B29の操縦士として朝鮮戦争に参加したチャールズ・オーバービー・オハイオ大学名誉教授(74)や、紛争防止・平和学の権威として知られるヨハン・ガルトゥング元オスロ国際平和研究所長らも参加する。在日同胞の参加も可能だ。

 朝鮮滞在中は@平壌・妙香山A平壌・板門店B平壌・板門店・妙香山の各コースに分かれてグループ行動する。

 平壌では、一般市民の家を訪ねて普段の生活ぶりなどについて話を聞く家庭訪問や学校見学、協同農場で現地の人々とともに種まきや農作業で汗を流す農業支援、日本語を学ぶ学生たちとの交流、サッカーや卓球やバスケットなどのスポーツ交流、在朝被爆者との交流、国交正常化について語り合う集いなどを予定。

 快適な旅を手助けしてくれる船は、ウクライナ船籍の大型外航客船、オリビア号(1万5791トン)。2つのレストラン、3つのラウンジ、3つのバー、映画館、プール、サウナ、ディスコ、診療所など設備は充実している。

応募締め切りは7月末

 コース@の費用は19万8000円(カジュアルクラス)から。AとBは、それぞれ1万、2万円の追加。大学生・中学生割引あり。小学生・未就学児は50%引。
 応募締め切りは7月末までで、定員600人。18日現在の申し込み者は約500人。

 費用には朝食、昼食、夕食全10回分と宿泊費が含まれる。参加などの問い合わせ=ピースボート東京(03・3363・7561)、大阪(06・6359・7207)、福岡(092・434・4777)へ。

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