プーチン大統領が訪朝
金正日総書記と会談
すべての問題で見解一致
金正日総書記の招請により、ロシア連邦のプーチン大統領が19〜20日、朝鮮民主主義人民共和国を最高指導者として初めて公式訪問した。金正日総書記はプーチン大統領を空港で歓送迎し、会談を行った。両首脳は19日、11項目にわたる朝ロ共同宣言に署名、発表した。(共同宣言全文)
朝・ロ共同宣言に調印 19日、特別機で平壌国際空港に到着したプーチン大統領を、金正日総書記が空港で温かく歓迎した。 同日、金正日総書記とプーチン大統領の単独会談が、真しで友好的な雰囲気の中で行われた。 ロシア側からは大統領に随行したクレバノフ副首相、イワノフ外相、セルゲーエフ国防相、メドベージェフ大統領府第一副長官、プリホチコ同副長官、フィリポフ教育相、マチュヒン大統領直属政府通信局長、ボリコフスキ極東連邦区駐在大統領全権代表、ナズドラチェンコ沿海辺境州行政長官、チョン・U・Mロシア連邦国家会議(下院)代議員らが参加した。 会談では、両国の情勢を互いに通報し、両国間の友好協力関係をいっそう拡大発展させていくこと、共通の関心事となる一連の問題について幅広く深い意見交換を行い、討議されたすべての問題で見解の一致をみた。 さらに同日、朝ロ間の各部門別会談が行われ、金鎰武l民武力相とセルゲーエフ国防相、全秉浩党書記とクレバノフ副首相、康晶模貿易相とフィリポフ教育相・ロ朝政府間経済協力委員会ロシア側委員長、李相武林業相とボリコフスキ極東連邦区駐在大統領全権代表、最高人民会議の洪瑞憲代議員とロシア連邦国家会議のチョン・U・M代議員が、それぞれ会談した。 同日夕、金正日総書記はプーチン大統領を歓迎し、木蘭館で宴会を催した。 白南淳外相は演説で、朝ロ関係の強化、発展は、両国人民の共同の念願と利益に合致するだけでなく、アジアと世界の平和、安全保障上、重要な寄与となると述べた。さらに、朝鮮政府と人民はロシアとの親善をとても大切にしており、今後もこの関係を新条約の精神に則して拡大発展させていくために積極的に努力するだろうと強調した。 イワノフ外相は演説で、朝鮮との善隣、互恵の協力関係はロシアのアジア太平洋地域政策の基本となっていると述べた。また戦略的安定の礎石である弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約順守を支持する両国の立場は一致するとした。さらに6月の南北首脳会談は自らの力で民族の運命を解決しようという正しい意志の現れだと評価し、ロシアは、朝鮮半島で信頼措置を強化し、長期的な安定を保障することが必要だとみなすと述べた。 朝ロ共同宣言が19日、平壌で調印された。金正日総書記とプーチン大統領がそれぞれ署名した。 一方、プーチン大統領は同日、錦繍山記念宮殿を訪れ、金日成主席に敬意を示した。また20日には金正日総書記と共に朝ロ親善の象徴、解放塔を訪れ献花し、朝鮮光復のための聖戦で犠牲となったソ連軍烈士を追悼して黙とうした。 プーチン大統領は20日午前10時15分、特別機で平壌国際空港を発った。両国旗と花束を手にした数千人の群衆とともに、金正日総書記が歓送。金正日総書記はプーチン大統領と惜別の堅い握手をし、熱く抱擁した。(朝鮮通信) |