あの時、このひと言


  「民族楽器はその音色自体が民族的な情緒を表現する。しかし、人間の声で民族の情緒を表現するのは簡単なことではない。だからこそ、自分の音楽を追求し続けている。朝鮮民謡を歌うと年配の方は自然に踊り出すが、若い世代も体が勝手に反応してしまうような民謡を歌えるようなりたい。みなさん、民族に触れる手段として、もっと民謡を聴き、歌いましょう」(同胞の集まりなどで公演を続けている京都の音楽事務所「プンバ・ミュージック」代表の尹三根さん=33)

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 「最初は寂しいと思う。でも、親と同じ価値観を持って、朝鮮人として育ってほしいという気持ちのほうが強くなった」(来年四月から子供二人を地元の日本の小学校から福島朝鮮初中級学校に編入させ、寄宿舎生活を送らせることにした金裕英さん=32、栃木・西那須在住)

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