「豊かな高齢者」に潜む弱者切り捨て

2000年版厚生白書


 「新しい高齢者像を求めて」をテーマとする2000年版「厚生白書」が18日、日本の閣議で了承、公表された。

 白書では、社会的・経済的に弱者とみなされがちだった65歳以上の人たちを、「長年の経験に裏付けられた能力と積極的に社会参加しようとする意欲を持つ人々」と位置付けている。

 こうした分析をもとに今年の4月から実施されている介護保険制度については、「権利として適切なサービスを選択して受けることができる」新しいモデルと紹介している。

 だが、実際にはサービスを選択するというよりは、特別養護老人ホームの施設不足など解決すべき問題は山積している。

 さらに、介護保険制度についてはまた、7割が無年金だという在日同胞高齢者の実態を見ても、1割負担の問題以外に、10月から65歳以上の高齢者に金銭的な負担が重くのしかかることが、問題点として指摘されている。

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