朝鮮ツアーに人気
今年は1000人の観光客見込む
好評の白頭山コース、若者の関心も急増
日本人観光客のための朝鮮夏ツアーが始まった。とくに、今年は6月に行われた南北首脳会談の影響か、日本人の間でも若い世代を中心に朝鮮に対する関心が高まっているという。2年前に中断していた朝鮮ツアーだが、関係者の間では今年、1000人の観光客を見込んでいる。 ◇ ◇ 中外旅行社(東京・台東区)によると、最近、学生をはじめ、20代後半の若者を中心に、「朝鮮に旅行したいけど、行けるのか」などの電話が、日に20件ほどかかってくるようになったという。 朝鮮ツアーは、これまで1995年のピークには5月の1ヵ月間に3000人の日本人観光客を送った実績があるが、2年前の朝鮮の人工衛星打ち上げ以来、事実上中断状態(日本の制裁措置により、チャーター便運航が停止)にあり、昨年は過去最悪の年間100人にまで落ち込んでいた。 だが、今年の3月頃から朝鮮ツアーへの申し込みが少しずつ増えはじめ、ゴールデンウィークを経て、夏のツアーも上々の予約となった。今回の夏のツアーには、大手旅行会社の予約も含めて、130人の日本人が観光で朝鮮を訪れる。 コースは4、5、6日間と平壌に妙香山、開城などをセレクトする。費用は23〜5万円となっている。 中外では、8月13日から4泊5日の日程で白頭山コースを組んでいる。このコースは、各国の名山を歩いたという登山家や一般の旅行愛好家に至るまで、「1度行ってみたかったが、素晴らしい」と好評だ。 中外の゙民学課長は今年の朝鮮ツアーについて、「数字的には、それほど驚くほど急激に増えたというわけではない。ただ、2年前の落ち込みに比べれば、やはり日朝関係の好転や南北首脳会談の印象が影響しているとも考えられる」と分析する。 今夏のツアーは予約が締め切られているが、観光シーズンたけなわとなる9、10月には倍以上の人が申し込むものと思われる。(嶺) |