同胞遺骨の本籍確認

総聯岡山などの調査で

咸鏡南道から岡山に強制連行


 強制連行によって渡日し、1944〜45年に岡山県玉野市内で死亡した朝鮮半島北部出身同胞16人の名簿が6月に確認されたが、そのうち1人の遺骨が大阪・天王寺区の統国寺に安置されている事実が7月10日、明らかになった。総聯岡山県本部と在日朝鮮人強制連行真相調査団が共同で調査した。

 16人の名前は、総聯本部の請求を受けて玉野市が開示した「埋火葬認許証下附原簿」に記されていた。彼らの本籍は咸鏡南道と江原道の北部地域で、享年21〜22歳前後。三井造船玉野造船所に強制連行され、44〜45年に死亡している。同造船所には当時、単独の造船所としては最大規模の3500人の同胞が強制連行された。

 統国寺に安置されていた遺骨には「俗名 金丸泰玉 昭和20・11・2亡」としか記されていなかったが、このたび、咸鏡南道咸州郡出身で玉野造船所に強制連行された同胞の遺骨だと判明した。朝鮮から強制連行され、死亡した同胞の無縁仏は約1万体とされるが、北部地方出身者の遺骨が確認されたのは初めて。

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