食物繊維 日に20−25グラム摂取を

肥満の予防、解消にも


 食物繊維とは、「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の成分」のこと。ダイエタリーファイバーとも言う。

 この言葉を聞いただけでダイエットに利きそうに感じられるが、実際、そういった面もある。胃の中で水分を吸って膨らむので、満腹感が得やすいからだ。そのうえ、消化吸収されないので、肥満の予防や解消に役立つのは確かである。

 食物繊維は肥満、高血圧、大腸ガンなどの生活習慣病の予防に役立つとされ、健康に必要な成分として注目されている。水分を吸ってゲル化した食物繊維は、小腸内の余分な糖分、コレステロール、ナトリウムを吸着して対外に排出する。

 厚生省が1994年に発表したところによると、1人当たりの食物繊維の目標摂取量は、成人で20〜25グラム(10グラム/1000キロカロリー)と設定されている。幼児、学童、高齢者は1000キロカロリー当たり10グラムが目安だ。

 では、どのような食べ物がいいのか。一般的に食物繊維が多い食べ物としては、野菜、イモ類、穀類、豆類、海草、きのこ類、果物など。しかし、外食が増えた現在では、なかなか目標量を摂取できない。

 そこで、食物繊維が使われている加工食品などを取ることも1つの方法だ。ゼリー、ヨーグルト、麺類、パン、コーンフレークなどに食物繊維が含まれている。

 加工食品にどんな食物繊維が入っているかを見分けるには、表示される素材の名前を見るとよい。

 例えば、アップルファイバーと書かれていれば原材料はリンゴ、コーンファイバーとあれば、トウモロコシの種皮である。

 こんにゃくゼリーでおなじみのグルコマンナンはこんにゃく芋である。

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