南北共同宣言の実現目指す

朝鮮政府・政党・団体連合体会の共同議決文


 8月15日に平壌で開かれた南北共同宣言を支持歓迎し、その実現をめざす朝鮮政府・政党・団体連合大会で採択された共同決議文の内容は次のとおり。(朝鮮通信)

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 今日われわれは、歴史的な平壌対面と南北共同宣言の発表を契機に祖国統一の明るい展望が開かれ、全同胞の統一熱意がいつになく高まっている激動的な時に南北共同宣言を支持歓迎し、その実践をめざす共和国政府・政党・団体連合大会を開いた。

 不幸と苦痛続きの民族分裂のなかに半世紀以上の時を送り、新たな千年が始まる歴史の分岐点で南北首脳の平壌対面が行われ、全同胞の一致した統一の念願を反映した南北共同宣言が発表されたことは、不信と対決で貫かれてきた南北関係を信頼と団結の関係に転換させ、祖国統一の新たな局面を切り開いた民族史的な出来事だ。

 南北共同宣言が発表されたことでわが民族は、統一問題を解決する主人公としての自負心を抱き、民族同士が互いに力を合わせて国の統一をなし遂げる確固たる指針を持つようになった。

 統一へと向かう最短の道は、南北共同宣言を貫徹することにある。

 朝鮮政府、政党、団体は、金正日総書記の遠大な祖国統一構想が明示された南北共同宣言の実践のために次のように決議する。

 1、われわれは、統一問題をわが民族同士が互いに力を合わせて解決していくことを最高の原則と見なし、この原則を貫徹していく。

 祖国統一はわが民族同士が互いに力を合わせて解決すべき民族問題であり、その主人はほかならぬわれわれ朝鮮民族自身である。

 われわれは、7000万同胞の愛国熱意を奮い起こし、彼らの力と知恵によって祖国統一偉業をなし遂げる。

 わわれわは、祖国統一と関連したすべての問題を、民族の意思と要求に沿って北と南の当局と政党、内外の団体同士が協議し、解決する。

 これとともに、民族共同の利益を侵害し、わが民族の内部問題に干渉したり、それを許容することを徹底的に反対、排撃する。

 2、われわれは、低い段階の連邦制統一方途と連合制案の共通性を生かし、1つの統一国家を志向する現実的で実践的な措置を積極的に講じていく。

 歴史的な平壌対面を通じて北と南は、統一方途に対する共通の基礎を築いた。

 これは、わが民族が55年間の統一運動過程に遂げた貴重な成果であり、連邦制統一へと進む歴史的な里程標となる。

 われわれは、北と南に存在する二つの体制をそのまま容認したうえで、共存、共栄、共利を促す原則を徹底して守っていく。

 われわれは、互いの相違点は後まわしにして共通点を積極的に生かし、統一方途での具体的な合意を遂げるため積極的に努力する。

 われわれは、北と南、海外で統一論議を活発に行い、全民族の意思を集めていくことで1民族、1国家、2制度、2政府に基づいた連邦制統一国家を建設する。

 3、われわれは、各分野で北と南の協力と交流を積極的に推進していく。

 北と南は、協力し交流できる大きな潜在力を持っている。

 聡明で勤勉なわが人民が創造し、発展させてきた優れた経験と技術、固有の伝統を北と南が享有し、発展させれば、わが国は世界的な強国になれるし、祖国の統一も早めることができる。

 われわれは、民族自主と大団結、統一の原則から、各分野にわたり、北と南の協力と交流を積極的に推進するため努力する。

 当面してわれわれは、現在行われている南北閣僚級会談が意義のある実を結ぶようあらゆる努力を尽くす。

 四、われわれは、南北共同宣言を支持する内外の各党、各派、各界各層と連帯し、団結を強化する。

 われわれは、南北共同宣言を実践する道で、南朝鮮と海外の各党、各派、各界各層と互いに支持し合い、共同歩調を取る。

 われわれは南北共同宣言を支持する人なら、理念と体制の相違を超越して当局者であれ民間人であれ、政治家であれ経済人であれ、南で暮らそうが海外で暮らそうが関係なく、誰とでも固く手を握り、統一の扉を一緒に開いていく。

 われわれは、内外の全同胞が歴史的な南北共同宣言の発表とともに始まった民族の荘厳な自主統一大行進に積極的に合流するとの確信を表明する。

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