南北離散家族の出会いを祝い

8・15統一ハンマダン

故文益煥牧師の長男
文ホグンさんが演出


 「断たれた京義線の鉄路が世宗路の真ん中で五十五年ぶりにつながった。ソウル駅で平壌行きの切符を買い、釜山から新義州までひた走る統一のその日を想像し、民族和合のハンマダン(一つの場)を演出できた」

 15日、光化門前の特設舞台で開かれた「統一迎える大同祭」の総企画演出をした文ホグンさんは、南の新聞社とのインタビューでこう語った。

 「今年は在野勢力が主導する片方だけの行事ではなく、全民衆が共に行うハンマダンであったことに大きな意義がある」と微笑みを浮かべる。

 「統一迎える大同祭」は、民族和解協力汎民族協議会と7つの社会市民団体の共同主催で12日から始まり、15日の6・15南北共同宣言実践のための2000統一迎大祝祭で終了した。

 大同祭は、警察弦楽隊のパレードなどで雰囲気が高まり、詩人の申庚林さんが祝詩を朗読、歌手たちが歌を披露した。

 また、南山では松明の火があがり、漢江では華麗な爆竹遊びなどが行われた。

 「これまでを思うと想像できない事だ。70を超したアボジは、北の土を踏んだという理由で『パゲンイ(赤)』のレッテルを張られ、髪の毛がどんどん抜け落ちるほど獄苦を強いられた」

 文ホグンさんは、統一運動家の文益煥牧師(94年死去)の長男。そんな彼が、南北首脳会談とその後の和解実践努力を見守る感慨は誰よりも深い。

 「アボジはこんな詩を書いた。統一とはソウル駅で平壌に行く切符を買うことだ、と」

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