同胞コミュニティー東西南北

　福井には、北陸３県唯一の民族教育機関である北陸朝鮮初中級学校があります。１９６６年４月１５日に創立した北陸初中は、２１世紀最初の年である今年、創立３５周年を迎えます。朝青福井県本部の今年の活動の最大の柱は、石川､富山､福井の同胞にとって大切なウリハッキョ、北陸初中を全面的にバックアップし、創立３５周年を輝かせることです。

　そのためにまず、僕たち同胞青年自身がウリハッキョの歴史と現状、日本政府の差別政策についてよく知り、それを幅広い同胞、日本市民に知らせるための活動に取り組みます。現在、資料作成を進めています。

　また、北陸初中への公的な助成金を拡充させるため、県・市の行政当局との交渉も朝青が率先して行っていきます。さらに朝鮮学校への制度的差別の問題を世論化するため、福井ケーブルテレビに積極的にアピールする予定です。

　次に力を入れるのは、日本の学校に通う同胞児童・生徒とのつながりを深める活動です。日校生サマースクールなどの各種取り組みを、北陸３県の朝青本部が協力、連携しながら進めていく計画です。またこうした過程で、日本の学校に通う同胞児童・生徒、日本の教員の間に朝鮮学校に対する理解を広げるよう努めます。

　また、地域の活性化に寄与するイベントを、朝青が主体になって行っていきたいと思っています。とくに、日本の行政が主催するイベントなどに積極的に参加して、僕たちの活動をアピールします。

　一方、昨年８月、朝青が全国的なネットワーク事業として立ち上げたＫＹＮ（Korean Youth Network）を通じ、より幅広い同胞青年とつながりを持ちたいと考えています。（孫福基総務部長）