席上、李委員長は、在日同胞の権利向上や朝・日の友好発展に尽力してくれている市長の労苦をねぎらった。

　これに対し高橋市長は、「昨年は、南北首脳会談という嬉しいニュースが飛び込んできた」と笑顔であいさつ。総聯と民団が６・１５共同宣言を支持する祝賀行事を共催したことに触れながら、「南北ともに国の統一は共通の悲願。統一に１歩１歩近づいていることを確信している」と語った。

　また、朝・日国交正常化問題にも言及し、「平壌に機会を見て行きたい。行って帰ってくるだけではなく、技術交流など、互いが豊かになれる実のある交流をすることで、国交正常化への足がかりを作りたい」と抱負を語った。

　両支部は昨年、川崎市議会に、同胞高齢者、障害者の福祉金増額、川崎初中と南武朝鮮初級学校への教育助成の充実、朝・日国交正常化の早期実現を政府に促すことを求める要望書を数回にわたり提出してきた。なお、李委員長は市長に、要望書の内容が実現するよう、積極的に取り組んでくれるよう求めた。