21世紀 素敵な出逢いをあなたに…
やっぱり同胞同士が大切
同胞結婚相談センターがサポート
昨年、229組ゴールイン/会員数9千4百人 お見合いにパーティー、婚礼業者も紹介 「人生のパートナー探しは、じっとしていても始まらない。同胞同士の結婚を望む場合は、とくに積極的でなければならない。チャンスを生かす意欲、自分をアピールする意気込みが重要です」。ブライダルカウンセラーで、同胞結婚相談中央センターの李愛浩副所長(49)は、在日同胞の結婚事情について語る。 1994年3月に開設された同中央センターと7つの地方センター・37の相談所では、総聯や女性同盟支部などの組織との連携を密にし、これまで1618組のカップルをゴールインさせた。昨年は、一昨年に導入された全国をオンラインで結んだチョンシル・ホンシルシステムもバージョンアップし、従来の数十倍の速度でマッチングを行えるようになった。11回催された出逢いのパーティーも好評で、見合いやパーティーを通じて、昨年ゴールインしたカップルは229組に達した。8月に東京・京王プラザで開催された中央センター主催による初の総合ブライダルフェアには、総聯だけでなく、民団傘下の同胞など1100余人が集まり、民族結婚への関心の高さを内外に示すものとなった。 ◇ ◇ 中央センターによると、以前は対象者の親がセンターや相談所を訪れるケースが多かったが、昨年は本人がホームページ(昨年8月開設)や雑誌などを見て、問い合わせや直接訪れるケースが増えたという。相談件数も99年の2倍に当たる約2万件に上った。 チョンシル・ホンシルシステムへの登録数も増え、会員数は昨年11月現在、9420人に及んだ。 同システムは、8ヵ所のセンターと兵庫、京都の相談所をオンラインで結び、ふさわしい相手を全国からマッチング、そのプロフィールと写真をすぐ、画面に呼び出すことが可能。直接足を運ばなくても、会員の元には2、3ヵ月に1回、紹介カードが送られてくる。昨年の紹介数は約8500人。見合いは約1800件にのぼり、うち612組が交際に至った。 ◇ ◇ 会員以外でも参加できる出逢いのパーティーは昨年、全国11ヵ所で行われ、400人を超える男女が参加、44組が交際。 昨年の特徴は、ホームページを見て、民団傘下の同胞や組織と関わりの薄い青年らも多数参加したことだ。9月に東京ディズニーランドとヒルトン東京ベイで催されたパーティーには、東北、北海道の男性と、関東、中部の女性計21人が参加し、5組のカップルが成立した。 ◇ ◇ 式場、衣装、貴金属など、婚礼は費用がかかるが、同センターでは、約300の婚礼業者と提携、特別価格で利用できるよう同胞に紹介している。 昨年センターを通じて式場を利用した件数は200を超え、割引額は総額「数億円に達した」(李洋成事務局長)。(羅基哲記者)
チョンシル・ホンシルシステムを通じて出逢った東京に住む李美伽さん(仮名=28)と、東北に住む金星一さん(仮名=32)は、1年半の交際を経て、昨年12月に婚約、今春に式を挙げる。日本学校出身の金さんは、「民族教育を受けた女性と出逢えてよかった」と大喜び。李さんは「誠実で素朴なところにひかれた」と言う。 柳斗鎮さん(33)と金千鶴さん(33)は、99年4月に名古屋で行われたパーティーで出逢い、11ヵ月間の交際を経て、昨年3月にめでたくゴールイン。2人は「食生活や風習が違うと自然に会話もずれてくるはず。そうした面を考えても、やっぱり同胞同士の結婚が大切。これからも力を合わせて、幸せな家庭を築いていきたい」と口をそろえる。 ※ ※ 入会・資料請求などの問い合わせ=同胞結婚相談中央センター(рO3・3818・7001)および地方センター、各相談所。ホームページ=http://www.kyoron.net 出逢いのパーティーの予定(1〜6月)
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