「苦難の行軍」期間の文学事情
今♂スをなすべきか
人民の精神世界を描く
6年間で1万5千点の作品
雑誌「朝鮮文学」 「青年文学」 「千里馬」
今年、朝鮮人民は、1日付三紙共同社説のスローガン「 苦難の行軍
で勝利した勢いで新しい世紀の進撃路を切り開いていこう!」を掲げ、強盛大国建設に励んでいる。「苦難の行軍」期間、文学芸術家たちはどのような文芸作品を創作・発表し、人民たちに力と勇気を与えてきたのか。朝鮮の昨年度の文芸雑誌などの記事から拾い上げてみた。 作家の熱情を反映 大衆月刊誌「千里馬」(11月号)によると、94年7月8日の金日成主席逝去以後、「苦難の行軍」期間に朝鮮作家同盟中央委員会に所属する作家たちによって1万5000余の作品が創作されたという。 作家たちは六年間、まさに苦難に満ちた試練の中で創作活動を果敢に繰り広げ、人民たちを勇気づけ、激動する時代を力強く先導するような作品を次々と発表した。 そのうち、とくに歌謡「主席は永遠にわれわれと共にいる」は、今も「主席永生の頌歌(しょうか)」として、人民たちの間で広く歌われている。 また、「祖国よ青年たちを誇りにせよ」「6月の青い空のもとで」「美しい追憶の年1999年よ」などの詩を優れた作品だと評価している。と、共に、食糧問題解決の糸口(主食)として生産が奨励された、じゃがいもの代表的な生産地である両江道大紅湍郡と鉄嶺(江原道)の現地で創作された歌謡「大紅湍三千里」、詩「鉄嶺」も力作だと評した。 記者は、長編小説「熱望」「機関士」や、演劇「所願」「今日を追憶しよう」なども「苦難の行軍」を行う人民たちに力と勇気を与えた作品だと指摘した後、これらの作品には時代と祖国の息吹をともにしてきた作家たちの熱情が込められていると強調している。 月刊誌「朝鮮文学」(10月号)は、「千里馬」とほぼ同じ内容で6年間の歩みを紹介し、11月号では朝鮮戦争以降の「千里馬」運動時期に社会主義経済建設を推し進めていく人民たちを描いた作品群を取り上げている。 一方、月刊雑誌「青年文学」(9月号)は、苦難の現実の中で同誌の各地通信員たちが深みのある短編小説を多く創作したと指摘している。 「平壌の娘」は、故郷・平壌に帰った後も、自分の仕事(祖国保衛)を忘れることができず、再び元の職場へ戻り青春時代を過ごした女性の生活を描写し、「その日の夕方」は、一時的な生活困難に絶え切れず家に帰ってきたが、祖国の科学重視思想を貫徹していく上で、自分は何をしなければならないかを悟り、再び研究所に戻る主人公をリアルに描いている。 また「雪嶺」は、中学を卒業して、邑(村)から80里も離れた雪嶺の高い山嶺道に、道路管理員として配置された2人の男性を主人公にしている。 功名と利害打算に走り、あらゆる困難と難関に勝てず、時代の落後者になりかけた青年ウナク。ひたすら祖国のために道路管理員の役目をまっとうするヒョングク。2人の対照的な生き方を通して、どの職場にいようと、自分の仕事を最後までやり遂げる気概を持つことが、「苦難の行軍」に勝利する道であるということを描写している。 同誌の記者は、現在の作家たちに求められている課題についてこう指摘している。「平凡な日常生活から生活の本質を探るとともに、平凡な人間の心に深く刻み込まれている崇高な精神世界を作品化し、強盛大国建設の先頭に立つ青年たちにより大きな力を与えていかなければならない」。(金英哲記者) |