さらなる関係発展、重大な
国際問題で意見交換し一致

金正日総書記、中国非公式訪問(15〜20日)


 平壌21日発の朝鮮中央通信は、朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国防委員会の金正日委員長が、中国共産党中央委員会総書記で中華人民共和国の江沢民主席の招請に応じて、15日から20日まで中華人民共和国を非公式訪問したと報じた。北京で行われた金正日総書記と江沢民主席との会談で両国の指導者は、友好的な雰囲気の中でそれぞれ自国の状況について相互通報し、関係をさらに発展させる問題、共同の関心事となる重大な国際問題について意見を交わし、見解の一致を見た。これに先だって金正日総書記は上海を訪れた。金正日総書記の訪中には、朝鮮民主主義人民共和国国防委員で朝鮮人民軍の金永春総参謀長、国防委の延亨黙委員、朝鮮労働党中央委の金国泰書記と同宣伝扇動部長の鄭夏哲部長、外務省の姜錫柱第一外務次官、朝鮮労働党中央委国際部の金養建部長と党中央委の朴松奉第一副部長、朝鮮人民軍の玄哲海、朴在京の両大将が随行した。(朝鮮通信)

江沢民主席と会談

昨年5月の合意履行を確認

 江沢民主席との会談で金正日総書記は、短期間に人々の想像を超えるほど変貌した上海市を参観した感想を披れきした。

 江沢民主席は、金正日総書記が新世紀の初めに中国を訪問したことを高く評価し、今回の訪問が中朝両国の党および国家関係の新世紀への発展において重要な意義を持つと強調した。

 双方は、昨年5月、朝中指導者が会見した後、双方の党と国家の各部門が、両党指導者が合意した問題を履行するために積極的に努力していることを認めた。

 双方は今後、伝統的な親善をさらに強固に発展させるために積極的に努力し、両国間の親善協力関係をより高い発展水準へと前進させることで合意した。

 江沢民主席は、朝鮮人民が金正日総書記を首班とする朝鮮労働党の指導のもとに、たび重なる難関を克服し、経済建設と北南統一、対外関係など各方面で遂げた重大な発展と新しい成果について満足を表し、朝鮮労働党と朝鮮人民が新世紀に各方面で大きな成果を遂げるよう祝した。

 金正日総書記は、中国人民が江沢民主席を中心とする中国共産党の指導のもとに、第10次5ヵ年計画で提示された発展目標を貫徹し、社会主義現代化建設を全面的に推進して中華振興の壮大な偉業実行で、必ず新しい成果を遂げるとの確信を表した。

 江沢民主席は、中国は朝鮮半島の隣邦として、半島の平和と安定に力を入れていることを指摘し、今後も北南双方が関係をさらに改善して自主、平和、統一のために傾けている努力を引き続き支持し、朝鮮が他の国との関係を改善して正常化するのを歓迎するだろうと述べた。

 金正日総書記は、これに謝意を表し、朝鮮の党と国家は、今後も台湾問題と関連した中国の立場を支持するだろうし、中国の国の統一を成し遂げる偉業で成功を納めるだろうと繰り返し明らかにした。

 金正日総書記は江沢民主席が便利な時期に朝鮮を訪問するよう招請し、招請は快諾された。

 会談には中国側から中国共産党中央委政治局常務委員で党中央委書記処の尉健行書記、同政治局委員で国務院の銭其シン副総理、同政治局委員候補で党中央委書記局書記の曽慶紅組織部長、党中央委の戴秉国対外連絡部長、唐家セン外交部長、王国章駐朝中国大使が参加した。

 金正日総書記の中国訪問を歓迎して江沢民主席がこの日、宴会を催し、会談出席者以外に中国側から中国共産党中央委政治局常務委員で中華人民共和国の胡錦濤副主席、同政治局委員で国務委員兼国防部の遅浩田部長、同政治局委員・書記局書記で国務院の温家宝副総理、同政治局委員の羅幹国務委員が、朝鮮側から崔進守駐中朝鮮特命全権大使が出席した。

 宴会は、親善の情あふれる和気あいあいとした雰囲気の中で行われた。

上海市の各所を参観

活力あり躍動する国際都市

 これに先だって金正日総書記は上海市を訪問し、中国共産党中央委政治局常務委員で国務院の朱鎔基総理が、北京から上海まで出向いて総書記を迎えた。

 金正日総書記は朱鎔基総理と会い、友好的な談話を交わした。

 また、金正日総書記を歓迎して朱鎔基総理が宴会を催した。

 宴会での演説で朱鎔基総理は、金正日総書記が上海を訪れた後の20年間、上海市民は、中国共産党の正確な指導のもとに一心団結してすべての面で大きな成果を達成したと指摘し、世紀が変わり国際的な競争が日増しに激しくなっているこんにちの情勢に対処して、上海市民はさらに大きな勝利を遂げる決心を持って新世紀の第一歩を踏み出していると述べた。

 金正日総書記は演説で、今回の訪問を通して、中華振興の崇高な理想を抱いて中国の誇りを轟かせている上海市の発展ぶりを直接、見ることを喜ばしく思うと述べた。そして活力があり、躍動する上海市は、中国の政治、経済、科学、文化の全般的発展を押し進めるうえで大きな役割を担っている重要な国際都市だと語り、上海市民が江沢民同志を中心とする中国共産党の指導のもとに、第10次5ヵ年計画を成功裏に遂行して国の現代化を実現するための大業に積極的に貢献することを望むと指摘した。

 朱鎔基総理が、金正日総書記の上海都市建設計画展示館、上海ゼネラル・モーターズ乗用車公司と上海華虹電子有限公司の参観に同行した。金正日総書記はまた、上海市の黄菊党書記らの案内で生産企業体である上海宝山鋼鉄公司、上海ベル有限公司、孫橋現代農場開発区域と新たに建てられた建築物、地下鉄、交通施設、上海証券取引所、上海国際会議センタービル、ソフトウェア開発研究所、ヒトゲノム南方研究センターなどを参観した。

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