同胞コミュニティー東西南北
愛知ムジゲ会
障害者の家族 / 楽しい時間共有したい
107人が参加した昨年10月の発足会(名古屋初級)
障害児を育てる在日同胞の家族たちの会である、ムジゲ(虹)会の存在は知っていましたが、愛知にそのような会はありませんでした。昨年の夏、大阪で行われたムジゲ会のセミナーに参加した名古屋朝鮮初級学校の先生の話を聞こう、と集まったのが、愛知ムジゲ会の始まりです。昨年10月29日に、発足会を兼ねた福祉セミナーを開催したところ、県内の各地から障害児を持つオモニ、アボジをはじめ、107人が参加しました。何よりも嬉しかったことは、愛知朝高の女生徒たちがボランティアとして参加してくれたことです。
私は7歳になる自閉症の娘を育てていますが、セミナーには同じ自閉症の子供を持つ年配のオモニが参加し、子育ての体験を話してくれました。その後、家にも訪ね、30歳に成長した娘さんに会いましたが、「私一人じゃなかったんだ」と、寂しさと孤独感が和らぎ、希望がわきました。 今年から、愛知ムジゲ会は本格的に活動します。ハイキングなどのイベントを年に3、4回開きます。障害に関する情報、民族教育の問題など、家族たちの悩みや、会への要望は、障害の種類や子供の年齢、置かれた環境によって様々ですが、家族が心から楽しめる時間を作ることが一番大事だと思っています。2ヵ月に1度のペースで会報も発行します。 ウリハッキョの子供と触れあう場も作ります。私が通った朝鮮学校には、自閉症の子がいましたが、その子をいじめる現象もありました。朝鮮人であることで、自分自身も社会的に差別を受けているにもかかわらず、自らも障害者を差別する。本当に悲しいことです。ウリハッキョの生徒が弱者に手を差しのべられる人に育って欲しい―。心からの願いです。(愛知ムジゲ会会員・卞鮮華、問い合わせ=総聯愛知県本部同胞生活部 TEL 052・571・5481) |