オンマの家計簿 Q&A (2)
ファイナンシャル・プランナーって?
人生設計・実行助ける専門家
韓鐘哲
Q 結婚3年目の主婦です。現在、夫(30歳)と共稼ぎで、子供はいません。
最近、新聞や雑誌、テレビなどで「あなたのライフプランを立てる…」、「ファイナンシャル・プランナー(FP)があなたのライフプランをアドバイスする…」という言葉をよく目にしますが、正直なところ、これらの言葉の意味が、よくわかりません。 「ライフプラン」や「ファイナンシャル・プランナー」は、わが家にも必要なものなのでしょうか? 何かメリットがあるものですか? このような経済状況のなか、多くの人々が「より有利な資産運用方法」、「自分の老後の生活」、「相続や事業承継」などといった資産運用や資産保全に関心を持つようになりました。また、これに伴いライフスタイルも多様化し「横並びの人生」から「オリジナルな人生」を模索するようになりました。 このような理由から、「あなたのライフプランを立てる…」、「ファイナンシャル・プランナー(FP)があなたのライフプランをアドバイスする…」という言葉が毎日のように新聞や雑誌、テレビなどで見られるようになったのです。 それでは、これらの言葉の意味は? 「ライフプラン」とは、簡単にいえば人生の設計図のことです。 どんな人でも、「結婚は30歳ぐらいにしたい」とか、「子どもは二人欲しい」、「四十歳までには、マイホームを購入したい」、「十年後には、起業したい」、「老後は地方でゆっくり過ごしたい」というような人生での夢や目標(ライフイベント)を持っているはずです。 このように、それぞれの人が持っている夢や目標を将来に向けて継続的に表したものが「ライフプラン表」です。 ライフプランを立てるために、顧客の家族状況、収支の内容、資産・負債、保険など顧客に関するあらゆるデータを集めて今後の夢や目標を聞き、必要に応じて専門家の協力を得ながら、貯蓄計画、保険、投資方針、税金対策などトータルな資産設計を行い、その実行を援助することを「プランニング」といいます。 「ファイナンシャル・プランナー」とは、このプランニングを行う専門家のことで、必要に応じて弁護士、税理士、保険・不動産の専門家たちの協力を得ながら、総合的な資産のプランニングを行い、その手助けをする専門家のことで、決して投資運用の専門家ではありません。 では、ライフプランを立てることによって、何かメリットはあるのでしょうか? ライフプランを立てて、ライフイベントとそれに必要な資金を計算し、資金の流れ(キャッシュフロー)を把握することによって、事前に様々な資産の運用・管理の対策を立てることが可能になります。相談事例によっては、事前にライフプランに伴う資産の運用・管理を行うことで、夫が六十歳の定年を迎えたときの貯蓄残高がライフプランを立てる前に比べ約二千万円もの差がでたこともありました。 このように、ライフプランは人生の夢や目標をかなえるための資金作りの基礎となり、将来安心した生活を送るために必要なものといえます。(ハン・ジョンチョル ファイナンシャル・プランナー、社会保険労務士) |