朝中友好 世紀継ぎ強化発展へ
金正日総書記の訪中 画期的な契機に
労働新聞社説
アジアと世界平和、安保に大きく寄与
労働新聞23日付は、金正日総書記の中国非公式訪問(15〜20日)が成功裏に行われたのと関連し、「朝中友好は世紀を継いで強化発展するだろう」と題する社説を掲載。「金正日総書記の歴史的な訪中は、朝中友好関係を強化、発展させるうえで画期的な契機となり、アジアと世界の平和、安全保障に大きく寄与するだろう」と指摘した。社説の要旨は次のとおり。(朝鮮通信)
中国共産党中央委員会総書記の江沢民国家主席の招きによって金正日総書記が中国を訪問したことは、その時期や政治的意義から見ても重大な出来事である。 訪中期間、金正日総書記は江沢民総書記と会談を行い、これに先だって上海市を参観した。 金正日総書記の今回の訪中は、中国共産党中央委員会、中華人民共和国国務院と江沢民総書記の格別な関心と手厚いもてなしのなか、成功裏に行われた。 朝中両党、両国の指導者は、友好的な雰囲気で行われた会談で、互いの国内状況を通報し、両国関係をいっそう発展させ、共通の関心事となる重大な国際問題をめぐって意見を交わし、見解の一致を見た。 金正日総書記の歴史的な訪中は、朝中友好関係を強化、発展させるうえで画期的な契機となり、アジアと世界の平和、安全保障に大きく寄与するだろう。 今回、両党、両国の指導者は、長い歴史を持つ伝統的な朝中友好をさらに強化、発展させるため積極的に努力し、両国間の友好協力関係をより高い水準へ発展させることで合意した。 江沢民総書記は、金正日総書記が新しい世紀の初めに訪中したことを熱烈に歓迎し、今回の訪問が新世紀の中朝両党、両国関係の発展において重要な意義を持つと強調した。 江沢民総書記は、朝鮮人民が金正日総書記を首班とする朝鮮労働党の指導のもとにたび重なる困難を克服して経済建設と北南統一、対外関係など多方面で成し遂げた重大な発展と新しい成果に満足の意を表し、朝鮮労働党と朝鮮人民が新しい世紀に各方面で大きな成果を収めるよう希望した。 金正日総書記は今回、中国人民が江沢民総書記を中核とする中国共産党の指導のもとに第10次5ヵ年計画で示された発展目標を達成し、社会主義近代化建設を全面的に推進し、中華振興の壮大な偉業の実現で新たな成果を収めるものとの確信を表明した。 金正日総書記は、江沢民総書記が中国は朝鮮半島の隣国として半島の平和と安定に力を注いでいると指摘するとともに、今後も北南双方が関係をさらに改善し、自主、平和、統一のために傾けている努力を引き続き支持し、朝鮮が他国との関係を改善、正常化することを歓迎すると表明したことに謝意を表し、中国が国の統一を成し遂げる偉業で成功するものとの確信を表明した。 今回、朝中両党、両国指導者の対面と会談では、新世紀の希望に満ちた未来を開拓する道で朝中友好協力関係をさらに強化、発展させることが改めてせん明された。 こんにち中国人民は、中国共産党の指導のもとに社会の安定、団結を遂げ、中国の特色ある社会主義を建設するたたかいを繰り広げており、中国の対外的地位は日増しに高まっている。 朝中友好の絶え間ない強化、発展は、両国の革命と建設を促し、国の繁栄と発展に寄与している。 21世紀にも朝中友好を揺るぎなく強化、発展させていくのは、わが党と人民の一貫した立場である。 新しい世紀を迎えた意義深い時期に行われた金正日総書記の歴史的な中国訪問は、朝中友好の年代記に末永く輝くだろう。 新世紀における中朝関係発展で/「重要な意義」江沢民総書記 中国の新華社通信によると、中国共産党中央対外連絡部スポークスマンは20日、金正日総書記が江沢民中国共産党総書記(国家主席)の招きで15〜20日に中国を非公式訪問したことに言及し、江沢民総書記が「金正日総書記の新世紀初めにあたっての訪中を高く評価し、今回の訪問は、中朝両党両国関係の新世紀における発展にとって重要な意義があるとの考えを示した」と指摘した。 また両首脳は、「それぞれの国内状況を説明し、両国関係のいっそうの発展とともに関心を持つ重要な国際問題について意見を交換し、幅広い認識を得た」。さらに双方は「いっそう大きな努力を払って、両国の古い世代の指導者が自ら結び、育てた伝統的友誼(ぎ)を引き続き強固にし、発展させ、深め、両国の友好協力関係をより高い水準に向かわせたい。これは両国人民の願いと根本的利益にかなうばかりでなく、地域さらには世界の平和、安定と繁栄にとっても有益だ」と表明した。 (中国通信) |