本社記者平壌レポート
大同江がくつろぎの場所
趣味は釣り、健康にも一役
中区域釣り協会委員長のリョ・ボクリョンさん
朝鮮で1970年代に結成された釣り協会は現在、中央、市、郡にまである。
平壌市中区域釣り協会(会員327人)委員長のリョ・ボクリョンさん(68)は、「釣りは健康にとてもいい。それでうちの会員のなかには、年配者や社会保障者がたくさんいる。年をとって弱るのはまず足。釣りをしながら歩きまわれば、足も鍛えられる」。 中区域釣り協会会員はおもに、大同江で釣りを楽しんでいる。釣りのシーズンは6月から11月。この期間、大同江のほとりは、釣りをする人でいっぱいになる。 会員らはほとんど、大同江の近くに住んでいる。年配者や社会保障を受けている人々の場合、午前中に大同江で釣りをして、昼食のためいったん家に帰り昼寝をした後、夕方また釣りをしに大同江にやってくる。リョさんも朝6時に家を出て、日の暮れるまで、時間が経つのも忘れて釣りに没頭するという。 リョさんは釣りの経験はさほど長くないが、「水の中をあちこち動き回る魚を、芸術的に釣り上げる快感」を誰よりもよく知り、誰よりも「魅了」されているという。 ここの会員たちは、機会あるごとに、自転車に焼酎やらヤンニョムやらを積んで、大同江の下流まで行き、そこで釣った魚をつまみに小宴会をひらく。このときは決められた時間内に、釣った魚の数がいちばん少ないひとが、食事の準備をするという「規則」がある。 釣り協会ではまた、年に1度ずつ釣り大会が催されている。 「釣り大会といっても、どれくらい遠くに投げられるか、時間内にどれだけ多くの魚を釣れるかなど、たくさんの種目がある。各種目で1等になった人には、釣り道具をプレゼントしている」 家でひとり過ごす年配者が、友達と一緒に楽しく過ごす時間を提供し、彼らの健康管理に役立とうというのが釣り協会の務めと胸を張るリョ・ボクリョンさん。今後、中区域のすべての釣り愛好家を協会の会員に網羅するのが夢という。【平壌発=李松鶴記者】 |