人・サラム・HUMAN

ウリハッキョの子供たちに米2俵

農業を営む・三折笠亀鶴さん


 福島県郡山市で農業を営む折笠亀鶴(おりかさきかく、68、写真右)さん。

 7日行われた福島初中創立30周年記念行事で「学生たちの公演があまりにも素晴らしかったので」と、その場で米2俵を寄贈した。

 折笠さんは、毎年恒例になっている餅つき大会で、もち米を提供してくれる人。同校ではそのことを知らぬ人はいない。

 折笠さんと同校との仲は学校が創立した30年前にさかのぼる。初代校長、李柱徳さんは言う。「学校の敷地を購入する際、交渉を一緒にしてくれた。当時は今よりもっと朝鮮人に対する偏見が強かったので、地元で信用のあつい折笠さんの助けが大きな力となった。ほかにも運動会があれば赤飯を人数分炊いてくれたりと、ありとあらゆる面で学校の手助けをしてくれた」。

 1972年には田んぼの一部を学生の実習用に提供。耕作機を学校に持ち込んで、学生に使い方を教えたりもした。その時収穫された米の一部は、韓徳洙前議長に贈られた。

 折笠さんは来年、この田植え実習をまた復活させる計画だ。

 「ある人に『なんで朝鮮学校なんかの手伝いをするのか』と面と向かって言われた事もある。私が朝鮮学校を助けるのは、子供の頃学校に行けなかったので、その想いを託したかったから。もう1つは、日本が昔朝鮮にたくさんの迷惑をかけた、せめてもの罪の償い。これからもわが子のように可愛い朝鮮学校の学生たちのためになることならなんでもやりたい」と折笠さんは破顔一笑した。

同胞の思い CDにこめて

「金正徹作品集」をプロデュース・金賛吉さん

 東京青商会会員を中心としたコーラスグループ「アエ(児愛)」(代表―呉時宣、20人)のリーダーで、青商会足立地域会長。中等教育実施55周年に際し、発売されるCD「旅立ちの朝に―金正徹作品集」を「アエ」に所属する4人がプロデュースした。

 プロデュ―スの内容は財政面はもちろん、CDのジャケットのデザイン、歌手の選定、歌詞カードの解説、収録するスタジオの確保など。

 「在日同胞が作った歌を在日同胞自らの手でCDにしたことは、本当に意義のあること。このCDを聞いて第2、第3の金正徹が3、4世の中で誕生してくれると嬉しいです」

 収録曲「明日の主人公たちへ」は「アエ」が歌っている。「コーラス隊員の一人ひとりはそんなに歌がうまいわけではないのですよ。そんなデコボコグループですけど、皆で歌うと不思議と良いハーモニーがうまれるんですよね」。

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