朝鮮のソフト開発事情広く知ってもらう機会に
PCエキスポに初出展したデジコソフト趙徳男社長に聞く
9月に千葉市の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催された「ワールドPCエキスポ2001」に初出展した、朝鮮と共同でソフト開発を手がける潟fジコソフトの趙徳男社長に、初出展の印象などについて聞いた。
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朝鮮で開発されたコンピューターソフトが日本で展示されることはこれまでなかった。それだけに、今回はまず朝鮮のIT(情報技術)事情を知ってもらうことが大きな目的だった。 わが社のブースに立ち寄った人たちはおおむね好印象を持ってくれたようだ。「説明が丁寧で誠実な対応が良かった」「日本と比べてどれだけ発展しているのか知りたい」「朝鮮のIT事情について知りたい」などの感想が寄せられた。これはそのまま、朝鮮のソフト開発事情に関心を示したことの表れだと思う。 見学者は圧倒的に日本の人が多かったが、中には南の人もいた。日本人の間では業界関係者が多かったが土曜日など休日には一般人の姿も目立った。 そういった意味で、展示の宣伝効果は十分にあったと思う。 今回の展示は始まりに過ぎない。これで正式に デビュー したわけだから、今後はいっそう広報活動に力を入れるべきだと思っている。今回来日した朝鮮技術代表団の金基哲団長(朝鮮コンピューターセンター副技師長)が日本の業者などを対象にセミナーを開いたが、こうした方法も考えられる。 展示会に参加した朝鮮の技術者たちは、自分たちの水準に自信を深めたようだ。今後はもう少し長期に滞在してもらい、わが社とソフトの共同研究もできればと思っている。(談、文責編集部) |